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「寒い……」
帰り道。
吐く息は白い。
JN「冬だからね〜。
でも今から寒い寒い言ってたら、真冬に耐えられないよね。
Aちゃん、寒がり?」
「寒がりです。」
JN「僕も僕も〜」
すると急にソクジン先輩が私の手を握ってきた。
そのせいで自然と距離が近くなる、私とソクジン先輩。
JN「寒いから、くっつこう。」
「………!?……そう…ですね。」
私は顔を真っ赤にさせた。
ソクジン先輩はズルいと思う。
たまにしてくることが
例え契約カップルだったとしても
____私はドキドキしてしまっている。
JN「あぁ!?危ないよ!!」
次は急にソクジン先輩に抱きしめられる。
細くてスラッとして見えるソクジン先輩だけど
抱かれると意外と筋肉がついてることが分かる。
それにソクジン先輩の甘い良い香りがした。
(って私、変な人みたいじゃん………)
「…急にどうしたんですか?」
このままの状態だと心臓が持たないので私はソクジン先輩から離れる。
JN「車にぶつかりそうだったから……
ごめんね?」
紳士すぎる…………
「いえいえ、謝らないでください!!
ありがとうございます。」
JN「ふふ。
少しはカップルみたいかな〜?」
「………カップルみたいだと思いますよ。」
私は、こんなにもソクジン先輩の言動にドキドキしているのに。
ソクジン先輩にとっては契約カップルとしての言動の一部。
特に深い意味もなく、もしかしたら演技だっていう可能性もある。
そう思うと最近の私は
____この契約を破棄したくなる。
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作者名:へばるぎ。 | 作成日時:2017年12月3日 0時