君のいない夏。 -EXO短編集- (ページ9)

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ルハン君の話はすごく面白い。
私はすぐに笑ってしまう。

やっぱり記憶喪失だっていう
事実は受け止められないけど
ルハン君が支えてくれる。

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ある日のことだった。

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LH「暑くね？ちゃんとクーラー効いてるのかな？」

いつものように広場にいると
ルハン君はそう言った。

確かに暑い。
夏だし仕方ないけど今日は何だかいつもとは比べものにならない暑さ。

LH「アイスでも食べない？
　俺、奢るよ。」

『本当？
　ルハン先輩の奢り？』

LH「何で先輩なんだよ(笑)
　さ。売店行こう。」

私たちは売店に向かった。

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『うわ～。どれにしよう。』

私が迷っているとルハン君が言った。

LH「俺が奢るのはボリボリ君だけな。
　それ以外なら自分で買って～」

ボリボリ君って一本60円じゃないっすか！！

『ケチ～』

LH「なら奢らないぞ。」

『ごめんなさいごめんなさい。
　私はこれにする。』

私はソーダ味のボリボリ君を選んだ。

LH「これで良いの？」

『何で？だってボリボリ君って言ったじゃん。』

私が言うと
ルハン君もアイスを選んだ。

LH「俺はボリボリ君、絶対コーラ派だけどな。」

『え～。普通はソーダでしよ。
　コーラって売ってないところとか時期とか多いじゃん。』

LH「コーラがなかったら買わない(笑)
　買ってくるね。」

ルハン君はレジに向かった。

『変なの～。』

私はそう言いながらも
ルハン君からボリボリ君を受け取って食べた。