君のいない夏。 -EXO短編集- (ページ8)

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?「君、服装からしてここの病院に入院してる子だよね?」

『だったら何よ…！！』

私は腕を引っ張っるが
なかなか力が強くて無理だ。

?「君、逃げるの？今、逃げてどうするの？

　逃げないで。」

『え？』

私は腕に力をいれるのをやめた。

?「あー。
　でも嫌なことがあったときは抜け出すのも悪くないよね。
　ほら授業をズル休みするみたいに！！
　ちょっと俺に着いてきてみな。」

私はそのまま腕を掴まれて
その人に着いていった。

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たどり着いたのは…

?「ここ。この病院の広場。」

テレビやゲームやパソコンや本。
鉛筆や紙。

とにかくいろんなものがあった。

?「とりあえずここに座ろ。」

私は椅子に座った。

?「俺の彼女だったらズル休みとか許してくれないんだよなぁ(笑)」

『彼女いるんですか?』

?「いないように見える？」

私は彼のことを見た。

すごくイケメン。

『いいえ。(笑)』

?「あ。君やっと笑った。
　名前は？」

『A。あなたは?』

?「ルーハン。
　ルハンって呼べばいいよ。」

『ルハン君ね。
　ルハン君は何でここに？』

服装は普通だから、
誰かのお見舞い？

LH「身内がここに入院中。
　 Aちゃんは、どうしてここに入院してるの？」

『それは…』

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私は今日あったことを全てルハン君に話した。
ルハン君は真剣に聞いてくれて慰めてくれた。

『ルハン君は良い人だね。
　私ばっかり話してたけどルハン君の話も聞きたいな。
　ほら、彼女さんの話とか。』

私はルハン君に話をふった。

LH「俺の？

　そうだなぁ。
　俺の彼女は可愛い子で純粋で
　俺だけを一途に見てて…」

『完璧じゃん。
　私より可愛い？』

ルハン君は私の顔を見て
少し悩んでから言った。

LH「彼女のほうが可愛いかも(笑)」

『え～ひどい！！』

私は笑った。

LH「俺と彼女はすごい趣味とか好きなものが一緒なんだ。
　でも意見が分かれることが1つだけあった。」

「何？」

LH「内緒。」

「え～」

ルハン君は口元に人差し指を立てて
"シッ"と言った。

LH「そのうち教えるよ。
　俺は毎日病院に来てるから。」

そして私たちは毎日会うことになる。