君のいない夏。 -EXO短編集- (ページ15)

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あれは練習生のとき。

CY「別れよう。」

『え？冗談…だよね？』

いきなりのことで彼女は動揺していた。

CY「本気だよ。

　俺、もうすぐデビューするんだ。」

彼女は目に涙をうかべた。

『そっか…。おめでとう。』

CY「…うん。頑張ってデビューするからさ。」

『……応援してるよ。』

彼女は無理をして笑ってきた。

俺は彼女をギュッと抱きしめる。

CY「俺の夢が歌手じゃなければ…

　ずっとこうやって抱きしめてあげられるのにな。

　
　 Aのことを。」

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……………きろ

…………ャニョル起きろ

BH「チャニョル起きろ！！」

CY「あぁ！！」

俺はどうやら本を読みながら寝てしまっていたらしい。

懐かしい夢を見たな。

BH「ほら。リハーサル始まるんだよ。
　今日1位候補じゃん。」

CY「そうだな。」

今日は音楽番組の撮影で
俺たちEXOは1位候補だったのだ。

ちゃんとしっかりしなきゃ…。