12ヵ月《 橙 × 青 》

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｢章ちゃん…それほんまに言ってるん？
もうボク止まらへんけど｣


『止めんでええよ、
この10年間
隆ちゃんの事忘れた日なんて1日もなかったもん』



そう言って
ボクの首に腕を絡めて
唇を求める


『隆ちゃん…


…好きや』






もう、止まらなかった

ほんまに？なんて気になる事もあったけど
今なら騙されても、なんでもいいと思えた


個室とはえいえど
ここでやるんはアカンなって
会計済ませて

すぐ近くのホテルに入る





部屋に入るなり
ドアを閉めるよりも前に
壁に押し付けて唇を求めて


靴を脱ごうとする章ちゃんを
待てないってお姫様抱っこして
ベッドに落として






章ちゃんが意識を飛ばすまで
何度も何度も重ね合わせた。









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目を覚ますと
目の前に綺麗な金色の髪の毛




｢夢…や、なかった…｣





小さい体をピタリと寄せて
でも意外としっかりした腕をボクの腰に回して

スヤスヤと眠る可愛らしい顔






それでも
昨日の夜のこと
ほんまやったんかって未だに信じられない




酔っていたから？
起きたら記憶無くしてるんちゃう？
それとも…遊ばれてる？

何度もそんな考えが頭の中を行き交って

章ちゃんはそんな事する人ちゃうって
否定する





…章ちゃん、貴方は、なにを考えている？







ふわふわと頭を撫でながら
そんなことを思っていると


『んー……』
って小さい声出して
腕の中の人が目を覚ました





『隆ちゃん…？おはよぉ』

｢おはよう、章ちゃん｣




『…夢、ちゃうかったかぁ…』

｢夢であって欲しかったなんて今更言わんよね？｣



『…言わんよ…
ただ…幸せやったから、夢かなぁって。』



｢ふふ…腰、痛ない？｣


『めっちゃ痛い。動けへん。
隆ちゃん、



………激しすぎやて』





少し恥ずかしそうに赤らめて
小さい声で呟く



『ごめん、章ちゃんが可愛すぎて。』



ニコリと笑って言うと
もっと顔真っ赤にして俯いて。



やっぱり夢かな、まだ覚めてないんかな…
なんて頭の中ポワポワしてる







｢ねぇ章ちゃん…これは付き合って？
でええの？｣


『隆ちゃんは…
今日の事は忘れて無かったことにしましょう。
ゆうて、できる？』


｢出来るわけないやん。｣


『うん、僕もできない。
…ほんまは酒のせいにして逃げようか
思うてたけど…』









｢なに、それ？｣

｢どーゆうこと？｣









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