検索窓
今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:79,583 hit

ページ34

.







「じゃあボクは出かけてくるね?
す ばるくん章ちゃんのことよろしく」



『え、隆ちゃんどこいくん?』



「んー、ちょっとお買い物ー」



『ふーん…行ってらっしゃい…』




僕が仕事以外で章ちゃん連れて行かずに出かけるなんて
ほぼほぼなかったから
章ちゃんが不思議そうに首を傾げている




そんな章ちゃんと
僕にはあまり興味のなさそうに
ギターを弾いてるす ばるくんに手を振って家を出た







.






徒歩で10分ちょい



見慣れた病院の受付




「すみません、横山先生にお会いしたいんですが」



「はい、お名前お伺いして宜しいでしょうか?」



「丸山です」



「かしこまりました、少々お待ちください」





受付のお姉さん
内線を繋いで何か話している




「おまたせ致しました。
大変申し訳ございませんが横山は診察中でございまして…
10分ほどお待ち頂いても宜しいでしょうか?」




「全然大丈夫ですよ〜ありがとうございます」





お姉さんに笑顔で挨拶して
受付の前の椅子に座る






暇な時にと買った電子書籍を読みながら待っていると

後ろから肩を叩かれた




黒「丸山さん、お久しぶりです。おまたせしました」



「あ、先生!すみません、いきなり」




黒「いえいえ大丈夫ですよ〜、あれ今日は安田くんいないんですか?」



「あ、はい…今日は二人でお話したかったので」



黒「そうですか…じゃあとりあえず中へどうぞ」







診察室の中へ誘導されて
椅子に座るとコーヒーが出される



「あ、すみませんありがとうございます」




黒「いえいえ、それで…お話というのは?」








「章ちゃんの、ことで…」


「あの子の様態は、どうなんでしょうか?
1度吐いて病院に行った時、
薬が合わなかっただけだと言っていました

でもあの子ボクに心配かけんようにって
ほんまのこと言ってくれへんから…」






途中からボロ出して関西弁になりながら話すと
横山先生がクスリと笑う




黒「丸山さんは本当に、安田くんの事が大切なんですね」





恥ずかしくなって
顔が火照るのを感じながら俯くと
またクスリと笑う声が聞こえた





黒「率直に言わせて頂くと、
安田くん…」









.

●→←●



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
251人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちぱみぃ(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます!読んでくださって嬉しいお言葉まで(;_;)本当に嬉しいです!これからも是非読んでいただけると幸いです! (2019年9月24日 22時) (レス) id: fcac1e0faf (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お疲れさまでした!読み始めたのは最近だったのですが、一気に読み進めて、今日最後の更新を読んで…涙が止まりません。山田の2人とても素敵です。またお話楽しみにしています。 (2019年9月24日 14時) (レス) id: ad46af1069 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱみぃ(プロフ) - まんぼす 。さん» 読んでくださってありがとうございました(;_;) (2019年9月21日 23時) (レス) id: fcac1e0faf (このIDを非表示/違反報告)
まんぼす 。(プロフ) - 今一気読みし終えたとこですが、最後で涙が溢れました…心から愛し合う山田がとても素敵でした、無事完結お疲れ様です…! (2019年9月21日 1時) (レス) id: 773e3643d9 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - 更新お願いします! (2018年4月22日 4時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちぱみぃ | 作成日時:2017年6月5日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。