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『…おかえり隆ちゃん、そんな慌ててどないしたん?』
可笑しそうに笑う
いや、どないしたん?やないで
「章ちゃん、横山せんせなんて!?」
『へ?あぁ、病院』
『あれねー、ただ薬が体に合わんかったからやって〜』
「でも今までは大丈夫やったやん」
『あの前の日病院行ったやん?
その時薬少し変えたんよ』
「…はぁ…、そっか…でも、よかったぁ…」
へなへなと座り込んだボクを
ぎゅって抱きしめて
『心配かけてごめん』って
章ちゃんが言う
「うん…今度から結果もちゃんと連絡してな…?
仕事はかどらなくなってまう」
『あはは、それはあかんなぁ』
「へへ…、はぁ久々に走ったぁ」
『お疲れ様。ご飯出来てるで?』
「わ〜い今日のご飯なんやろ〜」
『栄養たっぷり野菜炒めで〜す』
「章ちゃんの愛もたっぷり〜?」
『たっぷりで〜す』
「ボクも章ちゃんへの愛たっぷりで〜す」
『知ってま〜す』
どこぞのバカップルか。
みたいな会話繰り広げて
食卓を囲む
ちょっと味の薄い野菜炒めは
どんな高級料理より
美味しいで。
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つぎにす ばるくんが家に来たのは
梅雨も過ぎて
蒸し暑くなった7月
章ちゃんの余命宣告を受けてから
1ヶ月がたった頃
赤「お邪魔しま〜す、やす久しぶりやなぁ」
『しぶやん!久しぶりやぁ〜
あ、ギター持ってきてくれたんやね』
赤「おう
…元気そうやん、よかった」
『まだまだ元気やで〜?』
「ほーら二人とも。また玄関でお喋り〜
す ばるくん中入り?
章ちゃんも。体冷えるで?」
赤「なんやお前、おかんみたいやな」
『しぶやん来たあとめっちゃヤキモチやきになるんやで?』
赤「うわきっしょ」
「もーーー!章ちゃん余計なこと言わんと!」
家の中が一気に賑やかになる。
自分の家のように
ソファにどんと座って
章ちゃんの入れてくれたコーヒーを飲みながら
章ちゃんと楽しそうに話すす ばるくん
気づいたら二人ともギターとりだしてて
部屋の中が
綺麗なメロディで溢れ始めた。
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ちぱみぃ(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます!読んでくださって嬉しいお言葉まで(;_;)本当に嬉しいです!これからも是非読んでいただけると幸いです! (2019年9月24日 22時) (レス) id: fcac1e0faf (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お疲れさまでした!読み始めたのは最近だったのですが、一気に読み進めて、今日最後の更新を読んで…涙が止まりません。山田の2人とても素敵です。またお話楽しみにしています。 (2019年9月24日 14時) (レス) id: ad46af1069 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱみぃ(プロフ) - まんぼす 。さん» 読んでくださってありがとうございました(;_;) (2019年9月21日 23時) (レス) id: fcac1e0faf (このIDを非表示/違反報告)
まんぼす 。(プロフ) - 今一気読みし終えたとこですが、最後で涙が溢れました…心から愛し合う山田がとても素敵でした、無事完結お疲れ様です…! (2019年9月21日 1時) (レス) id: 773e3643d9 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - 更新お願いします! (2018年4月22日 4時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぱみぃ | 作成日時:2017年6月5日 10時