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.
目を覚ますと
色のない世界やった。
『…章ちゃん？章ちゃん？』
あぁ、愛おしい声
｢隆…ちゃん｣
｢ここ…どこ…？｣
『…っよかった…病院やで？』
｢…病院…｣
『仕事中に倒れたって、運ばれてきたんよ』
…あぁ、そうか。
あの時急に目の前真っ白になって…
吐き気がして…
｢…僕、なんて…？｣
『ごめん、まだ…聞いてへん
とりあえず先生呼ぶから…』
隆ちゃんが頭の上にあるナースコールを押す
数分すると
白衣を来た男の人とナースさんが何人か
入ってきた。
黒『はじめまして、主治医の横山です。』
｢『…よろしくお願いします。』｣
黒『どうですか？お加減の方は？』
｢センセ、僕は何なんですか？｣
余計な話はどうでもええ。
先生にも伝わったんか少し微笑んで話し出した。
黒『安田さんが寝ている間に
色々検査させていただきました。
…安田さんの体の中には悪性腫瘍があります。』
『…悪性…腫瘍…？』
黒『わかりやすく言えば癌ですね…』
隣で隆ちゃんがﾋｭｯと息をのむ音がした
黒『安田さんの場合、お若いので進行がだいぶ早いです…なにより発見のほうが、少し遅すぎた』
黒『…転移が見られます。』
『それって…どのくらい…』
黒『かなり細部にまで…』
｢それは、治らないってことでしょうか？｣
黒『…今の科学の進歩では…かなり難しいかと』
『まって！それじゃあ…！』
｢隆ちゃん、ええんよ。｣
｢それで？僕はあとどれ位生きれるんですか？｣
隆ちゃんがビックリした顔でみてくる。
ごめん、隆ちゃん…
黒『…もって、半年くらいでしょうか。』
…半年かぁ、思ったより短いなぁ
黒『入院して治療すれば
もしかしたら2年くらいは伸びるかもしれません』
｢自宅療養やと、半年と。｣
黒『…はい』
｢その内のどれ位が元気でおれるんでしょうか｣
黒『それは人それぞれですので…なんとも』
こんな話たんたんと出来る自分が怖い
隣みたら隆ちゃんは青白いかおして固まってる
｢やったら家に帰ります｣
『…章ちゃん、でも入院したら…！』
｢隆ちゃん、僕、ずーっと寝たきりで居るくらいやったら、短くても隆ちゃんとおりたい。｣
隆ちゃんの爪くいこむんちゃうかってほど
握りしめた手に
僕の手を重ねた
.
隆ちゃん、ごめんな…
.
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ちぱみぃ(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます！読んでくださって嬉しいお言葉まで(;_;)本当に嬉しいです！これからも是非読んでいただけると幸いです！ (2019年9月24日 22時) (
レス) id: fcac1e0faf (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - お疲れさまでした！読み始めたのは最近だったのですが、一気に読み進めて、今日最後の更新を読んで…涙が止まりません。山田の2人とても素敵です。またお話楽しみにしています。 (2019年9月24日 14時) (レス) id: ad46af1069 (このIDを非表示/違反報告)
ちぱみぃ(プロフ) - まんぼす 。さん» 読んでくださってありがとうございました(;_;) (2019年9月21日 23時) (レス) id: fcac1e0faf (このIDを非表示/違反報告)
まんぼす 。(プロフ) - 今一気読みし終えたとこですが、最後で涙が溢れました…心から愛し合う山田がとても素敵でした、無事完結お疲れ様です…！ (2019年9月21日 1時) (レス) id: 773e3643d9 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪アリス(プロフ) - 更新お願いします！ (2018年4月22日 4時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぱみぃ | 作成日時：2017年6月5日 10時
