コート ページ27
ザワザワと心がざわめいている。
今日は全国大会のトーナメント抽選会が行われる。本調子では無い幸村に変わって真田が行くことになっていた。
綾瀬自身も行こうと提案してみたが真田に断られてしまった。最近真田くんは素っ気ないのだ。
以前柳と決めたチーム編成は認可され、気をつける学校として、青春学園、氷帝学園、四天宝寺中、不動峰中、獅子楽中が上げられた。その学校と当たる場合はチーム編成を確実に勝てるメンバーで編成する予定なのだ。
照りつける日差しの中、休憩時間にコートが目に入る木陰で休んでいればこちらへ向かって柳生が歩いてきているのが目に入る。
柳生はラケットを律儀に両手で持っていて、綾瀬に近づくと隣に腰を下ろした。
｢今日は一段と暑いですね｣
｢そうだね。ちゃんと水分補給してる？まぁ柳生くんならそれくらいちゃんとしてるとは思うけど｣
｢ええ、ちゃんと水分補給していますよ。倒れてしまってはいけませんからね｣
柳生の眼鏡がきらりと光った。そういえば彼とキスをしてしまったんだったな、と思い出して眼鏡がぶっ飛んでいって見えた柳生の双眼を思い出す。
意外に切れ長でハンサムな顔つきをしていた。まぁだから仁王とイリュージョンとかいうやつができるのだろうが。
意識してしまって赤くなった顔をパタパタと仰ぐ。彼には申し訳ないことをした。
男だと思ってる相手と口付けなんて……正直心良いものでは無いだろうし、お互い無かったことになっているはずだ。
「仁王くんとかはこまめに水飲んでなさそうだけどな」
｢大丈夫ですよ、彼は。暑いの苦手ですから｣
｢そうなんだ｣
｢えぇ。……綾瀬くんは仁王くんのことどう思ってます？人間性的な意味で｣
｢人間性的な意味？仁王くんのこと？えー、そうだな……意外と負けず嫌いで、……ちょっと不貞腐れるとめんどくさい。でも結構周りを見ててイタズラ好きだけど案外優しい｣
柳生はへぇ…と呟くと今度は｢私はどう思いますか？｣と綾瀬に聞いた。
綾瀬は柳生を見つめ、目を細めて微笑んだ。
｢意外と面白い｣
｢……それだけ？｣
｢いや？ただ、本人を目の前にするとこう、言いづらいなって｣
｢そう、ですか｣
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墺士(プロフ) - ふれあさん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですが、気ままにお待ちください！ (5月1日 18時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ふれあ(プロフ) - 毎日の楽しみになってます！更新大変でしょうが頑張ってください！待ってます(*^^*) (4月11日 3時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます！！続き投稿遅くなっておりますが気長にお待ちください😣 (2月20日 22時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - 全部一気に1日で読んでしまいました。続きを心の底からお待ちしてます！ (2月15日 20時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ゆーき。さん» 挨拶ありがとうございます。あけましておめでとうございます。私の読者の皆様には道を踏み外してほしく無く、意見を出させて頂きました。特に誹謗中傷があったわけではありませんので深く考えず、このまま応援してくださると嬉しいです😊♥️ (1月15日 17時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2024年1月6日 19時
