眩しい ページ24
｢やっぱこの際だから言うわ！｣
意外な大きな声に綾瀬は何故か背筋を伸ばした。なにを言われるのだろうかと目をぱちくりさせる。丸井は照れくさそうに頭を掻いて少し早口で話し始めた。
｢俺さ、最初お前のこと面白い奴が来たなって思ったわけよ。ほら、覚えてるか？真田がさ顔面にボールがぶつかってお前が手当してやっただろぃ？あん時真田なんて放ったらかしでも良かったのにお前走り回っててさ、しかも真田が珍しくしょんぼりしてお前に連れられて部室で手当してもらってさ。真田がしおらしく言う事聞くなんてホントに珍しかったわけよ｣
そんなこともあったなぁ、この間大丈夫になったと言っていたからきっと真田の悩みも解決したのであろうなと思ったばかりだ。
｢でもよ、その後どういう訳だがジャッカルとか、仁王もだけど、てかみんな。Aのことばっか構うからちょっと妬ましく思ってた。俺の方が先にお前らと仲良くなったじゃん！って。子供っぽいよな？鼻血事件の後結構冷静になって、ちゃんと話してみるとやっぱり良い奴じゃんってなったし、俺の心が狭いなって逆にへこんだりした。可笑しいだろぃ？｣
そんなこと思ってたんだ。
当時丸井には嫌われているんだろうなと悩んでいたけれど、その時の丸井が考えていたことを今知れて何故か嬉しく思った。前ヤキモチを妬いていたとは言っていたが。
｢夏休み前に盗撮動画事件とかもあったけど、Aと友達になれて良かったなって改めて？思った感じ！｣
丸井はニッと歯を見せて綺麗に笑った。
綾瀬もつられて口角を上げはにかむ。
｢まぁつまり何が言いたいかって言うとさ、結構お前のこと認めてるからってこと。なんか悩みがあるんだったら、このブン太様がいつでも相談のるからよ｣
コッチが相談に乗ろうとしたのに結果的に相談事があれば俺にしろよ？という結論で話が終わってしまった。
｢フハッありがとう……ブン太｣
｢どうってことねぇ｣
照れくさそうに鼻の下を擦る丸井を眩しいものでも見るように綾瀬は見上げた。
丸井は肩を綾瀬の肩にコツンとぶつけると背中越しに手を振ってテラスから出て行ってしまった。
明日で合宿が終わる────。
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墺士(プロフ) - ふれあさん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですが、気ままにお待ちください！ (5月1日 18時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ふれあ(プロフ) - 毎日の楽しみになってます！更新大変でしょうが頑張ってください！待ってます(*^^*) (4月11日 3時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます！！続き投稿遅くなっておりますが気長にお待ちください😣 (2月20日 22時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - 全部一気に1日で読んでしまいました。続きを心の底からお待ちしてます！ (2月15日 20時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ゆーき。さん» 挨拶ありがとうございます。あけましておめでとうございます。私の読者の皆様には道を踏み外してほしく無く、意見を出させて頂きました。特に誹謗中傷があったわけではありませんので深く考えず、このまま応援してくださると嬉しいです😊♥️ (1月15日 17時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2024年1月6日 19時
