浴場 ページ20
幸村精市は真田と赤也を連れ立って大浴場へ向かった。八時を少し過ぎたあたり、大浴場へ着いて既に自分たちを待っていた他のレギュラーメンバーが三人に気がついて手を上げた。
｢遅かったじゃねぇか｣
少し緊張した面持ちのジャッカルが一番に発言した。辺りをキョロキョロと見回していた丸井が怪訝そうな、安心したような顔で次いで口を開く。
｢アレ？Aと柳は？｣
｢A先輩は着替え取りに行ったっス｣
｢柳は？｣
｢それの付き添い｣
幸村がそう言うと緊張していた空気がいくらか和らいだ気がした。
｢そうか！じゃあ先に入ってようぜ｣
安心しきったジャッカルが親指をさして我先にと浴場のドアをくぐった。
それに誰も疑問を持たずに続いて行く。
大多数が入浴の為に服を脱ぎ始めれば、誰も綾瀬達を待っていようよ、なんて言わずに裸になり、赤也なんて驚く速さで服を乱雑に脱いで、すっぽんぽんになって駆けていく。
｢コラァ！赤也！走るんじゃない！｣
｢すんませんー！｣
真田のいつもの怒号が飛び、全く反省してなさそうな声音で赤也が取ってつけたように謝る。
やれやれと先輩は皆慈愛をもって微笑んで赤也を見てから、全員横並びで身体を洗い始める。
赤也が｢真田副部長！背中流しますよ！｣なんて粋なことを言ってそれに続くように丸井が｢んじゃ、俺は幸村くんの背中流すぜぃ？｣と仲の良い友人のやり取りをする。
｢A先輩、遅いっすね〜｣
カポンと湯船に浸かった赤也がクルクルの髪の毛をしとしとさせて小首を傾げた。
自分たちが和気あいあいと入浴を始めてもう十五分は軽く経っている。
｢蓮二が何か話すことがあるって言っていたからそれで遅くなってるのかもしれないな｣
｢…まぁ、もうそろそろ来るんじゃ無いか？｣
幸村の言葉にジャッカルが返事をする。
まだ湯船に浸かったばかりだし、待てるものは待てるのだ。
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墺士(プロフ) - ふれあさん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですが、気ままにお待ちください！ (5月1日 18時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ふれあ(プロフ) - 毎日の楽しみになってます！更新大変でしょうが頑張ってください！待ってます(*^^*) (4月11日 3時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます！！続き投稿遅くなっておりますが気長にお待ちください😣 (2月20日 22時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - 全部一気に1日で読んでしまいました。続きを心の底からお待ちしてます！ (2月15日 20時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ゆーき。さん» 挨拶ありがとうございます。あけましておめでとうございます。私の読者の皆様には道を踏み外してほしく無く、意見を出させて頂きました。特に誹謗中傷があったわけではありませんので深く考えず、このまま応援してくださると嬉しいです😊♥️ (1月15日 17時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2024年1月6日 19時
