妙案？ ページ17
｢赤也くんが一緒にお風呂に行こうと言った時、必ず仁王くんが止めるんだ｣
｢それで？｣
｢考えすぎかな……幸村くんが言った時も綾瀬はダメだっ！って止めてくれたんだ…。今思い返せばクラスマッチのバスケの時も色々気にしてくれてた気がする｣
そういえばと柳も一度仁王に綾瀬が女子と疑っていると話しかけられたことがあったなと思い出す。それに綾瀬がズボンを引き摺り下ろされそうになっていた時も、パンツを阻止しろと助けを求めたら血相を変えて藤田にまとわりついていたはずだ。結論。
｢ふむ……その可能性は高いな｣
｢柳くんもそう思う？｣
｢高いだけだ、確証は無い。とりあえずこの話は後だ、今はこれからの事を話す｣
真剣な声で話す柳へ綾瀬はこくりと頷いた。
柳は並べられたノートと紙を指さしてその指を追うように綾瀬は目線を動かす。
｢対戦案を考えていたとか適当な理由をつけて寝たフリするぞ｣
｢は？｣
柳にしてはアホらしい解決方法に綾瀬は思わず素っ頓狂な声を上げた。だってあのデータマン柳蓮二が寝たフリするぞなんて間抜けなこと言うわけないと思っていたのだ。
｢頭を使いすぎて疲れて寝たという理由にすれば、恐らく難を逃れられる｣
｢んなアホな……｣
｢じゃあ他に妙案でもあるのか？｣
｢それはぁ……ないけれども…｣
｢だいたい誰のせいでこんな状況になっているのか分かっているのか？｣
｢ハイ……｣
柳の言葉に綾瀬は粛々と申し訳なさそうに小さくなる。
｢そもそもお前は警戒心が無さすぎる｣
｢だって……そこまで警戒する必要性を感じなかったんだもの……柳くんもいるし…｣
｢………。はぁ〜〜〜、おまえなぁ…。お前はもう少し人の好意に敏感になった方がいい。何かあってからじゃ遅いぞ｣
｢好意？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
墺士(プロフ) - ふれあさん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですが、気ままにお待ちください！ (5月1日 18時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ふれあ(プロフ) - 毎日の楽しみになってます！更新大変でしょうが頑張ってください！待ってます(*^^*) (4月11日 3時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます！！続き投稿遅くなっておりますが気長にお待ちください😣 (2月20日 22時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - 全部一気に1日で読んでしまいました。続きを心の底からお待ちしてます！ (2月15日 20時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ゆーき。さん» 挨拶ありがとうございます。あけましておめでとうございます。私の読者の皆様には道を踏み外してほしく無く、意見を出させて頂きました。特に誹謗中傷があったわけではありませんので深く考えず、このまま応援してくださると嬉しいです😊♥️ (1月15日 17時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：墺士 | 作成日時：2024年1月6日 19時
