先に言え ページ16
｢わかった。とりあえず時間を潰そう。おそらく、もう入浴しているはずだ2、30分すれば全員上がるはずだ｣
｢ホントかい？｣
｢あぁ、俺たちが来ないことに痺れを切らしてな｣
｢あぁ……｣
まぁ、本当に入浴を始めていたらだがな。ここは50/50だ。柳はノートに何かを書き滑らせてそう言う。
｢たぶんそれは大丈夫だと思う、ジャッカルがどうにかしてくれてるはず｣
｢ジャッカル？｣
柳は怪訝な顔をした。
｢あ……実はジャッカルにもバレててさ…｣
｢なに？｣
｢てか一番最初にバレたのジャッカルだし！｣
｢はぁ！？何故先に言わない！何故先に言わない！！！他に隠してることは無いのか？｣
｢う、うん。他の人にはバレてないと思う……あ、でも…｣
綾瀬は少し難しい顔をして視線を背け逡巡して口を開いた。
｢もしかしたら仁王くんにはバレてるかも｣
｢はあ？？？｣
｢はあ？ってなんだよ！そう思ったんだから仕方ないだろ！！！なんかそんな気がするんだ｣
確実じゃない。そう言った綾瀬は少し不安そうに顔を歪めはぁ〜と溜息を吐いた。
｢だって聞く訳にもいかないじゃない。ねぇ仁王くん、もしかして俺が女って気づいてる？なんて聞いてごらんよ、知らなかったら｢はぁ？おまん何言っとるぜよ、頭でもぶつけたんか？｣とかそんな感じなこと言われて女だってバレちゃう！｣
｢綾瀬｣
｢それに君だって気が付かないふりして何も言ってこないじゃない。だから仁王くんだってわざわざ言いに来たりしないんだよ……はぁ〜〜〜〜〜ホント良い奴｣
｢綾瀬｣
｢いや、まぁまだバレてるかどうか分からないけどさ｣
｢綾瀬｣
｢……なんだよ｣
｢お前は意外と饒舌なんだな。データに加えておこう｣
｢どーも｣
｢で、なぜ仁王が気がついてると思うんだ？｣
｢なぜって…｣
綾瀬は人一倍仁王の機微に何故か敏感だった。
人への機微にもとより敏感だったが、仁王への察しの良さは桁違いだった。西に機嫌の悪い仁王が居ればいちごミルクの飴を渡し、東へ不貞腐れている仁王が居ればこれまたいちごミルクの飴を渡して機嫌をとっていた。
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墺士(プロフ) - ふれあさん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですが、気ままにお待ちください！ (5月1日 18時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ふれあ(プロフ) - 毎日の楽しみになってます！更新大変でしょうが頑張ってください！待ってます(*^^*) (4月11日 3時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます！！続き投稿遅くなっておりますが気長にお待ちください😣 (2月20日 22時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - 全部一気に1日で読んでしまいました。続きを心の底からお待ちしてます！ (2月15日 20時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ゆーき。さん» 挨拶ありがとうございます。あけましておめでとうございます。私の読者の皆様には道を踏み外してほしく無く、意見を出させて頂きました。特に誹謗中傷があったわけではありませんので深く考えず、このまま応援してくださると嬉しいです😊♥️ (1月15日 17時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2024年1月6日 19時
