流しそうめん ページ11
勿論合宿と言えど部活動ばかりでは無い。
楽しみもあるのが合宿の醍醐味だ。柳の叔父さんが三日目の昼は流しそうめんを企画してくれて、これまた立派な竹で流しそうめん機を作ってくれた。
一年生も二年生も楽しそうに流しそうめんを食べている。
赤也なんてたまに流れてくるトマトが箸でつまめずにイライラして隣の玉川よしおにトマトを取られていた。
そんな中綾瀬は一番下の下流で、取られそこないのそうめんがザルの中へ流れてくるのでそれを食べていた。
｢ちゃんと食べとるんか｣
｢食べてる食べてる｣
そうめんのような髪をした彼、なんて言ったら叩かれてしまうだろうが、銀の髪をしている仁王雅治がポケットに手を突っ込んで話しかけてきた。
｢仁王くんは？ちゃんと食べてる？｣
｢食べとる食べとる｣
｢つゆは？｣
｢上流で結構食べたき、気にせんでいい｣
くつくつ笑った仁王に綾瀬は怪訝な顔をした。
｢赤也、アイツ箸の使い方がなっとらんぜよ。下手くそだから目の前で麺を取ってやった｣
相変わらずイタズラばかりしているようで、通りで赤也がイライラしているわけだ。
｢赤也くんもコッチなら取りやすいのに｣
ザルの中へ溜まっていく麺を指さして綾瀬は黙々と食べる。
｢プリ｣
そう鳴き声が聞こえて顔を上げると、先程までここに居なかった赤也が綾瀬の側にやって来ていた。
｢なんだ、赤也くんじゃないか｣
｢いや〜聞いてくださいよ！Aせんぱ〜い。そこにいる悪魔みたいな先輩が酷いんすよ！！｣
｢そうか、そうか、可哀想に。ほらココに来てご覧。そうめん食べ放題だよ｣
可哀想に可哀想にとわざとらしく赤也をヨシヨシして、ザルに無駄に溜まったそうめんを赤也に食べさせようとする。
｢流れてくる麺食うのが流しそうめんの醍醐味じゃないっすか！｣
そう言いながら赤也はザルのそうめんを食べ始めた。なんだ、素直じゃないな〜と思わずほくそ笑む。
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墺士(プロフ) - ふれあさん» コメントありがとうございます！ゆっくり更新ですが、気ままにお待ちください！ (5月1日 18時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ふれあ(プロフ) - 毎日の楽しみになってます！更新大変でしょうが頑張ってください！待ってます(*^^*) (4月11日 3時) (レス) id: eb7563639c (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます！！続き投稿遅くなっておりますが気長にお待ちください😣 (2月20日 22時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - 全部一気に1日で読んでしまいました。続きを心の底からお待ちしてます！ (2月15日 20時) (レス) id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ゆーき。さん» 挨拶ありがとうございます。あけましておめでとうございます。私の読者の皆様には道を踏み外してほしく無く、意見を出させて頂きました。特に誹謗中傷があったわけではありませんので深く考えず、このまま応援してくださると嬉しいです😊♥️ (1月15日 17時) (レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2024年1月6日 19時
