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｢ぼ……ぼく…｣
｢雷蔵！！私のことは捨て置け！｣
なんだか悪者になった気分だ。ならばとことんにと凪彦は椅子を跨いで雷蔵の片足を持ち上げて体を向き合わせる。雷蔵の背中が八左ヱ門に当たった。雷蔵は目の前を白黒させて近づいた凪彦の顔を見上げた。
す、捨て置けって言われたってその傷跡を見させられたら否とは言えないし、僕が断ってしまったらその反動で西園寺がもっと乱暴に三郎を抱くかもしれない、そんなのは困る…見てられない……。イヤでも…だからって僕も男に抱かれる趣味は無い…。
それでも三郎が無理やり傷つけられるくらいなら西園寺は僕には優しくシてくれると言っているし自分が犠牲になった方が丸く治まるんじゃないか。
いや……でも……やっぱり、こわい……。
｢ｧ…｣
言葉にならない音が雷蔵から漏れた。
凪彦と三郎は目を大きく見開いて、あ…。と思った。その瞬間、雷蔵の瞳に溜まっていた涙がぽたりぽたりと頬を伝って忍装束に吸い込まれていく。一気に凪彦の演技スイッチが切り替わって体から血の気が引いた。
｢わー！わー！泣かないでください不破先輩！！うそ！嘘です！！全部…ほとんど！！！｣
｢嘘だよ！雷蔵！！泣くな泣くな！｣
｢ごごごめんなさい！不破先輩！！泣かせるつもりじゃ！ﾜｯ…ﾜｯ…｣
｢お前！何雷蔵泣かせてるんだ！！｣
｢なんでですか！！先に手を出したのは鉢屋先輩じゃないですか！｣
｢何言ってんだ！原因はお前だったじゃないか！なんだお前！！怖すぎるんだよ！！｣
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
