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｢気に入らなかったか？｣
｢いえ、気に入りました。ありがとうございます。というわけで三木兄、俺のことはサンゴと呼んでください｣
｢"わたし"！｣
｢うげ、わたしのことはサンゴでお願いします｣
三木ヱ門ははぁ〜とため息を吐いた。
彼もどうやら疲れ気味のようだ。
｢いいな〜海老天、私にも奢ってくださいよ三木兄〜｣
｢はぁあ？なんで僕が！｣
｢しけてるな〜｣
三之助はしぶしぶ普通のうどんを頼み残念そうな顔をする。
｢サンゴはもう少し喜車の術とか哀車の術とか…色でもいいけど使えるようになるといいな｣
｢五車の術？｣
｢もうちょっと可愛げのある妹ならば奢ってくれたかもしれんのに｣
｢なるほど〜｣
｢使えるものは使った方がいいぞ。なぁ、おサヨ？｣
｢あぁ！私も先程、期せずして喜車の術をかけたのだ。そしたら凪さんに奢ってもらえたのだ！｣
｢喜車の術ねぇ〜……｣
じゃあ自分は四年生にはかけられないなぁと三之助は思った。くのたまに一度かけたことがあるが、何故か失敗に終わり、逆にクシをプレゼントしたことを思い出した。あまり仲の良くない四年生相手になら尚のこと無理だろうなぁとワカメを箸でつつく。それに自分は藤内達と違って可愛げは無いしな、とも思う。背は高い方だし女装もそう上手くないし、やってらんないよまったく。
｢あ、そういえば凪先輩｣
｢ん？どうしたサンゴ｣
｢七松先輩と喧嘩したって本当ですか？ほら、噂になってたやつ｣
凪彦は飲んでいたお茶が器官に入りそうになってげっほげっほと咳をした。
｢あぁ見えて結構気にしてたんですよねぇ七松先輩。普段はあんなに細かいことは気にするなって言うくせに、あの日とか先日もなんか機嫌悪くて…ねぇ？滝夜叉丸先輩〜｣
｢あ、あぁそうだな。大変だった｣
｢で？大嫌いって言ったんすか？｣
｢い、言ってないよぉ〜…大嫌いなんて…｣
｢じゃあなんであんなに機嫌悪かったんだろ？｣
｢……嫌いって言っただけで｣
｢へぇ〜？｣
｢嫌いとは言ったが、大嫌いとまでは言っていない！｣
凪彦は大した意味の違いも無いのに頑なに否定をする。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
