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｢さ、さ、さ…。さゆり、さつき…さみ……いや、違うなぁ……｣
｢なんでも私は構わないぞ！｣
｢そういうな、私がお前に一等可愛い名前を付けてやりたいんだ｣
凪彦は老緑色のサラサラヘアーをいつもとは違い下ろして女装している左門へ、楽しげにニコニコ微笑む。
｢そうだな…左夜なんてどうだろう｣
｢サヨですか？｣
｢わぁ可愛い名前ですねお兄ちゃん｣
｢カズミもそう思うかい？｣
｢さっすが凪だな！！私が見込んだだけはある｣
滝夜叉丸が自身の前髪をサラリと払って自信満々にそう言う。そんな滝夜叉丸をシカトして凪彦は左門へ話しかけた。
｢気に入らないか？｣
｢いえ！すっごく嬉しいです！！｣
真剣な顔をした左門はブンブン顔を縦に動かして頷く。
彼は少し話しづらそうに目線をさ迷わせたあとまっすぐ凪彦へ向き直って口を開けた。
｢先輩が去年と違い会計委員に入っていないので少し寂しかったですが、相も変わらず後輩想いなところ、とても好きです！｣
照れくさそうに頬を朱色に染めて言われた言葉に凪彦は思わず瞠目した。
｢………なんっっっていい子なんだ！！！！｣
誰だ？一学年差の学年は仲良くないだなんて言った人間は。とぉっても素直で可愛いじゃないか！！
｢おいおい、マスター海老天追加｣
なんて言って左門のうどんへ海老天が乗る。
左門は追加された海老天を見て嬉しそうな顔をした。
｢くぅ〜喜車の術か〜上手くなったなぁ〜！｣
｢いえ！本当の気持ちです！｣
｢おいおいおい、いい子過ぎないか？？？｣
凪彦は天を仰いだ。良い子が過ぎる。
そんな凪彦の反応に難色を示したのは藤内と数馬の二人で頬をプクッと膨らませて据わらせた目で凪彦をじとっと見た。
｢ど、どうした？｣
｢凪お兄ちゃんは、今私たちのお兄ちゃんでしょ｣
｢サヨばかり褒めてズルいです！｣
｢はははっすまないすまない。今日はお前達の兄だったな｣
そう笑っていれば、後ろから声をかけられた。
｢なんだお前達、二人で回ってたのか？｣
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
