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｢ところで三郎、これどうする？｣
雷蔵が凪彦の落として行った暗器を指さしながら聞いた。
｢ん、あぁ…私が返しておくよ…｣
｢本当に？大丈夫なのかソレ？｣
｢は？なんでだよ｣
勘右衛門の言葉に三郎はキレながら言う。
｢だって三郎、西園寺に嫌われちゃったじゃん｣
｢はぁ〜〜？まだ嫌われてないやい！｣
｢え〜〜？｣
勘右衛門と三郎のやり取りをBGMに雷蔵が自分が先程まで情けなくも流していた涙を拭いていた手拭いに視線を落とす。
｢手ぬぐいって…コレ……｣
｢さっきアイツが言ってた見つからなかった手拭いって雷蔵に貸してたやつじゃね？｣
｢コレも返さなきゃ…｣
｢いや〜、でもよくやったよ雷蔵は｣
｢え？｣
｢哀車の術だろ？咄嗟に涙流せたのは凄いな〜｣
隣に座る八左ヱ門が心底関心したようにウンウン頷く。雷蔵は慌ててそれを否定した。
｢違うよ！あれは本当に…その…｣
｢確かにあれはちょっと怖かったよね、三郎も雷蔵も無理矢理抱かれなくて良かったよ｣
｢兵助〜っ！｣
｢俺も風流に取り入る術をされた時はどうしようかと…｣
二人のお尻の安否に安堵した兵助はおたうふが入っていた小鉢をしげしげと見つめてため息を吐いた。
三郎は、私があんなちんちくりんにそう易々と抱かれるわけが無いだろ！と言い食べ終えていなかった昼餉を一気に口へと掻き込んだ。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
