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一方その頃食堂では、騒がしくした生徒たちを食堂のおばちゃんが一喝して、勘右衛門と雷蔵がボロボロ落ちてる凪彦の暗器を拾い上げ、鼻歌を歌っている滝夜叉丸が床に付いた彦四郎の血を拭き、食事を終えた二年生がスタコラサッサと逃げるように食堂から出て行った。
｢いや〜！今のは鉢屋が悪いな！｣
今まで黙ったままだった七松小平太がカラカラ笑って三郎の肩を叩いた。
｢げ、七松先輩…｣
｢恐車の術に加え、怒車の術にまで簡単にかかるとは！全く情けない！｣
小平太はバシバシ馬鹿力で三郎の背中を叩いてワハハと笑う。三郎は小平太に怒車の術と言われて自分が凪彦にまたもや嵌められたことにやっと気がつく。
｢チッ西園寺に嫌われてるくせに…｣
｢ん？何か言ったか？｣
｢なにも！！｣
｢お前もコレで嫌われてしまったんじゃないか？｣
聞こえてんじゃねぇか。三郎は忌々しそうな顔をして悪態をついた。
陽気に鼻歌を歌って鼻血を拭いていた滝夜叉丸に三木ヱ門が嫌な顔をして声をかけた。
｢おい滝夜叉丸｣
｢なんだ、三木ヱ門｣
｢お前、その下手くそな鼻歌をやめろ｣
｢なんだ？妬んでいるのか？｣
｢はぁあ？僕がお前に？一体何を妬むって言うんだ！｣
｢それは決まっているだろう？私の顔が凪彦に一番好かれているという点だ。まぁスーパースターであるから凪彦が私のことを好いているのは当然のことではあるが、だが安心しろ、三木ヱ門。滝夜叉丸ファンクラブ会員番号四番はお前だ、凪彦は五番目｣
｢ぜんっぜん安心出来ねぇ！勝手にお前のファンクラブに入れるな！自惚れも大概にしろよ滝夜叉丸！｣
三木ヱ門はプンプン怒って地団駄を踏む。未だ陽気に歌っている滝夜叉丸へ、三木ヱ門は残念なものを見るような顔で話を続けた。
｢お前の顔が一番だなんて、その場しのぎの出任せに決まっているじゃないか｣
｢なにぃ！そんな訳ないだろう！｣
｢それはどうかな？本人に聞かないとこればかりは分からないからな〜。昨日は私の顔を可愛いと言っていたからな！凪彦は！｣
残念ながら凪彦はそんなことを言ってはいないが、やいやいやいやい、いつも通り滝夜叉丸と三木ヱ門が言い争い始める。喜八郎とタカ丸はその様子をボケーと見つめていた。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
