笑顔【コロイカ】

22 お祭り ページ24

「あ！Aちゃん！サクラちゃん！」

私達に気づくと大きくゴーグルが手を振ってくれる

私も小さくだけど振り返す

サクラはゴーグルと同じように大きく振っていた

ゴーグルとメガネはいつもの服を着ていた

ヘッドホンとニットキャップは2人とも青い綺麗な浴衣を着ていた

「サクラって言います！よろしく！」

ブルーチームに自己紹介するサクラ

「ボクはメガネ！」

「あたしニットキャップー！！！」

「私はヘッドホンだよ！よろしくね！」

軽く自己紹介を済ますとみんなで歩き出した

「あ、あの！」

ニットキャップとヘッドホンの方に向かって声を絞り出す

頑張れ､､､言うんだ！

「2人とも､､､浴衣､､､可愛いね！」

そう言うと2人は嬉しそうに笑った

「ありがとう！Aちゃんも似合ってるよ！」

「似合ってる！似合ってる！」

2人とも暖かく迎えてくれる

とっても嬉しくなった

「みんなー！何買う〜？」

ゴーグルが問いかける

「うーん、やっぱりボクはイカ焼きだな」

「イカ焼きメガネだー！」

「イカ焼きメガネ！？」

ぶふぉっと私は吹き出す

みんな笑っていた

「梅干いるー？持ってきたよー！」

「お祭りにまで持ってくるのかよ！いらんわ！」

すかさずメガネがツッコミを入れる

流石

「あたし食べるー！！！」

「じゃああたしも！お姉ちゃんは？」

「食べる……」

梅干しを渡され口に入れると爽やかな酸っぱさが広がる

「あたしはかき氷食べよっかな､､､」

サクラはそう言うと近くのかき氷屋へ走っていった

メガネとヘッドホンが続く

ニットキャップは悩んでいるようだ

「あ！そうだ！」

隣でゴーグルが何か思いつくと私の方を向く

「浴衣似合ってるね！」

そう言われ私の顔は急速に熱がこもる

「俺もかき氷食べる！」

数分私は放心していた

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