嫌いだけど好き［コロイカ］

20ピンチ ページ23

「この､､､前の､､､！！！なんでこんなことを､､､」


「あなたが嫌いだからに決まってるじゃん」


嫌い､､､？


「なんで､､､私なんかしたかな」


この前の記憶を探ってみるが会話は愚か一方的にあっちが攻撃してきた
それ以外ない


「もしかして､､､忘れたの､､､？」


え、どこかで会った､､､？
ビックリしてガールを凝視する


「酷い、こうしなきゃ思い出してくれないのね､､､
､､､ミドリちゃん」
「！？」

その声を聞いた瞬間あの時の､､､あの夢がフラッシュバックする


思い出すとあの夢は過去のことだ


確か何年か前の､､､春


あなたは､､､


「ミア､､､ちゃん､､､」


やっと､､､やっと思い出した
顔も名前も雰囲気も全て


ミアちゃんは昔いじめられてた


そして私はミアちゃんと仲がよかった


「やっと思い出してくれたようね、覚えてる？あなたと私は仲良かっただけど､､､」

ミアちゃんは苦虫を噛み潰したように顔をしかめた

「あなたは逃げ出した」



自分でも覚えてる



私は目の前でミアちゃんがいじめられているのに何もせずに逃げ出してしまった


「､､､あの時私は絶望した。あなただけは友だちだと思ってた。それなのに､､､！」

下を向くミアちゃん
あぁ、私ってほんとひどい
夢では助けられたのに､､､あれは私の心の中の後悔を具現化したものだったんだ


それなのに私は全部思い出せなかった
いや、思い出そうともしなかった



「私をいじめたヤツらはみんなこうしてやり返してきたの､､､今度はお前の番だ！」


「､､､ごめんなさい､､､私もあの時のことは後悔してる､､､謝って済む問題じゃないことは分かってる
だけど､､､ごめんなさい」


ミアちゃんの痛みに比べたら今の私の痛みなんてかすり傷だ






､､､こうされてもいいほどのことをしてしまったのだから

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