34話 ページ35
私達が向かったのは甲板だった
そこには沢山の男の人達がいてこっちをずっと見てくる
《えっ…ここってまさか…》
先程いたのは白ひげ海賊団の医務室だったのだ
それがわかった瞬間私は震えが止まらなくなった
さすがに手を繋いでる2人は気がついた
｢…どーしたの？こわいの？｣
｢だいじょうぶだよ…みんなやさしいから！｣
そう言って私の手をぎゅっと握ってくれた
『ありがとう、桜月くん、満桜ちゃん』
私達は大きな人の前に来た、とても堂々としていて白く大きな髭が彼の威厳をかもし出していた
《この人が白ひげさん…大きい人だな…》
「……おい」
『は、はい！！！』
「そんなに怯えるんじゃねェ、別に傷つけるつもりはない」
『わかりました…』
｢「パパ！！」｣
『え？！桜月くん？！満桜ちゃん？！』
桜月くんと満桜ちゃんは白ひげさんに飛びつくように走っていった
白ひげさんの足に抱きつき、白ひげさんは大きな手で優しく2人の頭を撫でていた
撫でられた2人はとても嬉しそうな顔をしていた
《パパ…桜月くんと満桜ちゃんのお父さん！？》
「桜月 満桜 今から大切な話をしてェんだよ、少しばかりみんなと部屋の中にいてくれねｪか？」
「うん、わかった！いいよ」
「パパいじわるしちゃダメだよ！？」
「いじわるなんかするわけねぇだろ？俺は優しいからなァ グラララｯ」
そうやって少し笑って2人の頭をポンポンする白ひげさんと嬉しそうな顔をしている双子の姿に
《なんだか、微笑ましい》
海賊とは思えない親子の姿に少し心が暖かくなった
「マルコ、全員を部屋に入らせろ…二人きりで話がしてェ」
「分かったよい、おい！聞いたかみんな各自部屋に戻れ！！」
マルコさんが言ったあと男達がみんなぞろぞろと戻って行った
「桜月 満桜 行くよい」
「うん…マルコにぃ」
「…うん」
マルコさんにと一緒に手を繋いで部屋に戻っていく
パタンとドアが閉まる音がしたあとしばらく沈黙が続く
｢…"おめェ、今暇か？"」
『は、はい』
「"じゃあ、1杯付き合ってくれ"」
『え…はい』
そう言って渡された小さなおちょこ
トコトコとお酒がそそがれる音が響く
白ひげさんはそそぎ終わると1口お酒を飲んだ
「おめェ、名前はなんて言うんだァ？」
『私は…ライラです』
この時の白ひげさんの悲しそうな顔を私はきっと忘れない
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mechn(プロフ) - シンアさん» かなり遅くなってしまってすみません(´･ω･`)少しずつですけど最後まで書こうと思ってますのでよろしくお願いします (2020年10月31日 18時) (
レス) id: 7a43b250e5 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。更新楽しみにしています (2020年1月7日 15時) (レス) id: 1bb7d04db9 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - これからも更新楽しみに待っています。体に気をつけて下さい。 (2019年10月2日 3時) (レス) id: 1bb7d04db9 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 更新楽しみにしてました(^-^)(^-^)有難うございます！早く記憶が戻って欲しいです。双子ちゃん可愛い(^-^)(^-^) (2019年10月2日 3時) (レス) id: 1bb7d04db9 (このIDを非表示/違反報告)
mechn(プロフ) - 桜さん» 面白かったと言って頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます(*´艸`) (2019年9月14日 14時) (レス) id: 5a4a66e7c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mechn x他1人 | 作成日時：2018年3月17日 17時
