溺愛 2【YG】 (ページ50)

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皆でわいわいブランド店やカフェ、観光地を回ったところで最後の目的地に移動して来た。

有名な夜景スポットなだけあって結構な観光客が集まり始めていて、私はこの人達が気付かれて囲まれてしまわないかとハラハラ……

いくらサングラスとかマスクしてるとはいえ、長身の男が7人も集まったらそれだけでも目立つ。

そしたら気付かれるのもきっと一瞬…

しかもBTSがワールドツアーでアメリカに居る事は皆知ってるし…

ああー、考え始めたら止まらない。

どうする？先に私とユリはどっか避難しちゃう？？

私がそわそわし始めたのに気付いたのか…

「…ん？」

『え？どしたの？』

「どうしたはお前だよ。どした？落ち着きないけど？」

『いや、人多いな～…って。もっと変装した方が良かったんじゃない？』

「あー…分散すっか？」

そう言ってユンギがナムジュナに声を掛けようとした時…

私の肩にドンッ！と凄い衝撃が走ったと思ったら、私とユンギの間に知らない女の人達が5、6人居て……

彼女達の黄色い悲鳴であっという間に周りは人が押し寄せてユンギ達はその渦の真ん中へ……

ぶつかった肩を庇いながら人混みをかきわけたら、隙間から細い腕が現れて私の手を引いた。

「はあっ！A！あんた無事！？怪我は！？」

『ユリ…、ありがとっ、、ちょっと、』

「…肩？痛い？ぶつけたの？」

抑えてた右肩にそっと触れて、状況を聞き出そうとするユリの目には何故か涙が浮かんでいく。

それでも " 誰かとぶつかっちゃって " と言うと、

それ絶対わざとだよ！！って怒ってて、、

「とにかくここから離れよ。肩冷やさなきゃ！…あ、あそこのカフェ空いてる！」

皆一気にこのカフェから出て来たんだなってくらいガラッガラなお店。

ユリに手を引かれてカフェに入れば、少し高台になってるからか囲まれてる皆の姿が良く見えて…

マネージャーさんが必死に声を上げて騒ぎを治めようとしてる。

騒ぎになったら抜ければ良いよ！なんて言ってた事が現実になっちゃって、、

冷静に、まぁそうだろうなって思う自分と、、

痛めた肩に少し気分が落ちてユンギが恋しくなってる自分と。

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