溺愛 2【YG】 (ページ36)

今日:12 hit、昨日:35 hit、合計:673,328 hit

- 86 - ページ36

・

『寝ないもん。だからそれ辞めてよ。』

「は？これ好きだろ？別に寝れそうなら寝れば良いだろ？」

『…耳鳴りしたら嫌だから、』

「多分しないぞ。」

『へ、？耳鳴り？』

「あぁ。あのビタミン剤つか、サプリ？あれで大分楽にはずだから。まぁ100%かどうかは分かんねぇけど吐き気がする程酷いとは思わねぇ。」

『…そ、っか』

年には年を。のユンギが言い切ったから、きっと大丈夫なんだろうと、

直感だけど、驚く程納得して…じゃあ大丈夫かと思えた。

途端にまた瞼が重くなってきて、ユンギの方に頭を寄せた。

「ふっ…寝てろ」

『…ん、、何かあったら、、起こして』

「分かったから。もう目閉じろ」

辛うじて開けていた目がユンギの手によってスっと撫でられて、完全に閉じた。

その目が次に開いたのは到着する30分前だった。

・

・

・

『…なんで？』

「何が」

『何で起こしてくれなかったの？もうアメリカじゃん！』

「あんなぐっすり寝てんのに起こすわけねぇだろ。良かったじゃん久々に寝れて」

『…だけど、』

なんと14時間のフライトのうち13時間、1度も目を覚ます事無く寝続けた。

一緒に起きて映画を見ようと言ってくれたユンギに気を使えずぶっ通しで寝てしまった。

しかもユンギの言った通り耳鳴りは本当に微かで、我慢出来る程度で済んだ。

…にしても、、またやらかした…

ユンギは少しでも寝たんだろうか…

パソコンやケーブルを片付け初めて、最後の1杯とコーヒーを頼み、私にはココアを頼んでくれた。

『…ユンギ？』

「ん？何だよその顔。どした」

『ユンギは寝れたの？』

「あー、気にしてんの？俺もすぐ寝たよ。10時間笑」

『10時間？本当に言ってる？』

「何でそんな疑ってんだよ。俺も久々にこんなに寝たわ。あ、」

『え？』

「ホテルでは寝れそうにねぇから付き合えよ？」

『…、いや、、それはちょっと……、、苦笑』

「拒否権無し」

・