溺愛 2【YG】 (ページ13)

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あぁ、私の所に来なかったんだから私に舌打ちしたのか。

…嫌われちゃったかな。

めんどくさいって言うつもり無かったのにな。

する必要のない緊張をして八つ当たり……

バカみたいじゃん、私。

もういらないって言われたらどうしよ、

販売機で買った缶コーヒーを1口飲む。

いつもなら美味しいって感じるのに何故か味がしない。

大事にされ過ぎて調子乗ってた……？

この人は私の事を愛してくれてるって……？

『…戻りにくいな』

いっその事皆の会見が終わるまで戻らなくて良いかなって思い始めて来た。

どんな顔して戻れば良いか分かんないし…

会見まであと15分……

「A」

『……ユリ』

私の携帯を持ったユリが……

あ、そうだ、携帯忘れてた。

私の隣に座るとそれを渡されて……

「ユンギくん、何度も電話掛けてたよ。携帯置いてってたでしょ？鞄の中で鳴ってたよ…」

『……、』

「今打ち合わせしててユンギくん動けないから、」

『…怒ってた？』

履歴を見ると8回電話が、、確かに来てた。

財布だけ持って出たから、、

「全く。俺が怒らせたって気にしてた。怒ってる？」

私を覗き込むユリにそっと髪を撫でられて。

首を横に振ると、、ふっとユリが笑った。

「じゃあ大丈夫ね！後でちゃんと話すのよ？ユンギくんも邪魔したから怒らせたんだって珍しく弱気になってたから笑」

『…ユンギが、、ごめんね、ユリ。もう戻るから』

「ん。落ち着いたらおいで！私もすぐ手空くから、コーヒー付き合って！笑」

『うん。』

パタパタと走って戻って行ったユリの背中を見届けた後、

はぁ…と溜息が零れた。

ユンギ、怒ってないんだ…でも舌打ち……、

いいや、、話さなきゃわかんないよね……

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少しして、、コーヒーを飲み干して控え室に恐る恐る戻ったら、

丁度視線の先に居たユンギと目が合って……、物凄い勢いで私を抱き締めた。

『…え、』

「悪かった…」

突然の事にびっくりして言葉が出て来なかった…けど、

ユンギ越しにはまだ皆と打ち合わせをしてたみたいで、メンバー達が私達を見て、微笑んでくれて……

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