海と涙と夕焼けと ページ43
撮影で沖縄にいる時のお話(2年前くらい？)
*
撮影で沖縄に来ている
沖縄の海はやっぱり綺麗で、皆テンション高め
雑誌用の写真撮影とYouTubeの撮影を一緒にやって、もうすぐ太陽が沈む頃
ホテルに戻った後
同室の慎太郎とAに海を見てくるって伝えてホテルを出てすぐにある海に向かう
コンクリートの地面から砂浜に変わって
足を進める度にサクサクと音を立てる
意外にもあまり人はいなくて、
でもそっちの方が落ち着いてていいかな、なんて。
『.....し、...じぇしっ、』
何を思ってか自分でもわからないけど、とにかく海に向かって真っ直ぐ歩いてた時
不意に左手を掴まれ、少し後ろに引っ張られた
「.....A？どしたの、笑」
小さな両手で俺の手を軽く握るAは何故か泣いていた
『.....わかんない、なんか、引き止めないとジェシーが消えちゃいそうで..........』
そう言って涙を流すAは何だか儚くて、俺なんかよりもよっぽど消えてしまいそうだった
繋がれた左手を自分の方に引き寄せてAを強く抱き締める
「俺は絶対、消えたりしないよ」
Aの後頭部に手を添えてあやすように頭を撫でる
『..........怖いの、...私がこんなに幸せになっていいのか、わかんない.....』
__いつか皆が居なくなりそうで怖い
俺の服を強く握り締めて言ったAの声は震えていた
「ねぇ、ななちゃんは幸せになりたくないの？」
Aの頭の上に顎を乗せて問いかける
「俺はずっとAのこと大好きだよ」
「不安なら、いつでも頼ってよ。俺らの前ではもっと弱音吐いていいの。辛い時は泣いて全部吐き出しちゃえばいいの」
__幸せになっちゃいけない人なんて、いる訳ないよ
『ジェシーはずっと、SixTONESで居てくれる？』
「当たり前じゃん。Aが不安になったり、辛い気持ちになったらその何倍も俺らが幸せにしてあげる」
柔らかい髪の毛をそっと撫でれば、嬉しそうに笑うA
ふと、夏祭りの日に偶然聞こえてきた北斗とAの会話を思い出した
抱えてるもの全部、受け止めるからさ。
俺はずっとここに居るから、辞めたりしないでね
胸が痛むようなこの願いは
夕陽が煌めく波の音に溶けていった
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理亜菜 - 光さん» 全然大丈夫ですよ！書いて頂くのが嬉しいので (2020年9月15日 22時) (
レス) id: b69ffec9f4 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 理亜菜さん» リクエストありがとうございます！乃木坂さんは本当に詳しくないので少しのメンバーさんしか出せないと思います。書かせてもらうのは続編になると思うので、ぜひ見に来てください！ (2020年9月13日 12時) (レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
理亜菜 - 乃木坂46との絡みが見たいです！遊びに行くなどの．．．更新頑張って下さい。 (2020年9月11日 22時) (レス) id: 0830708338 (このIDを非表示/違反報告)
Ruru - リクエストありがとうございました！とっても面白かったです！ (2020年9月2日 17時) (レス) id: f138d78e15 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - うえぴよさん» リクエストありがとうございます！！遅くなるかもしれませんが書かせてもらいますね！！ (2020年9月1日 18時) (レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：光 | 作成日時：2020年7月3日 21時
