▽ ページ10
*
結局10分くらい経ってから島崎さんは出ていった
殴られたりするわけじゃないけどここ1週間は毎日会ってるからさすがに疲れてしまった
きっと、無意識に、私の手はスマホの画面を操作してたんだろう
高「.....もしもし、A？」
画面の向こう側から聞きなれた声がする
メンバーという存在の大きさを、痛感した気がした
『、っ........こーち、？』
やっとのことで声を出した
高「うん、久しぶりだね」
ま、俺は毎日テレビで見てるけど
なんて、きっと優しい顔をしてるであろう高地の声に、思わず溢れそうになった涙を零さないように上を向く
高「明後日はやっと7人揃うね、やっと生の七瀬さん見れるわ〜」
『明後日、楽しみ』
俺も楽しみ、と高地が言ったすぐ後、もっと遠くからまた聞き馴染みのある声がたくさん聞こえてきた
ジ「Aー！会いたいぃぃ！」
樹「じゅったんそろそろ泣いちゃうよ〜」
慎「明後日会えるの待ってるねーーーー！」
京「Aの好きなお菓子持ってくるね」
通常運転すぎる4人に涙なんて引っ込んで
高「.....ちょ、おい」
北「最近寝てる？ご飯食べてる？朝の生放送、顔色悪かった。グループのために頑張ってくれてるってのもわかってる。でも........心配だから、しっかり休んで」
4人よりも近くから聞こえてきた北斗の言葉にまた泣きそうになる
北「じゃあ、また２日後」
私が話す隙も与えられず切られた通話
それでもみんなの声を聞けただけでだいぶ元気が出た私はわかりやすく単純な人間だと思う
*
ジ「なんで切ったんだよ〜」
樹「まだAの声聞いてないんだけどー」
俺が勝手に通話を終わらせたことに怒るヤツらと
慎「........うーん、、」
京「..........むぅ、」
高「A、大丈夫かなぁ........」
多分電話越しにAの雰囲気を感じ取ったヤツら
1人で溜め込むクセがあるAのことだから、もし何かあったとしても自分から俺らに言うことは無いと言いきれる
しかもデビュー前という大事な時期
こんな時期に迷惑はかけられないという気持ちがまた1つ、彼女を苦しめている
”迷惑かどうかなんて俺らが決めること”
自分の気持ちをぶつけた数年前のあの日、俺はAにそう言った
あの時はまだ弱かった俺でも
今ならAのことを救えるのかな。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理亜菜 - 光さん» 全然大丈夫ですよ！書いて頂くのが嬉しいので (2020年9月15日 22時) (
レス) id: b69ffec9f4 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 理亜菜さん» リクエストありがとうございます！乃木坂さんは本当に詳しくないので少しのメンバーさんしか出せないと思います。書かせてもらうのは続編になると思うので、ぜひ見に来てください！ (2020年9月13日 12時) (レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
理亜菜 - 乃木坂46との絡みが見たいです！遊びに行くなどの．．．更新頑張って下さい。 (2020年9月11日 22時) (レス) id: 0830708338 (このIDを非表示/違反報告)
Ruru - リクエストありがとうございました！とっても面白かったです！ (2020年9月2日 17時) (レス) id: f138d78e15 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - うえぴよさん» リクエストありがとうございます！！遅くなるかもしれませんが書かせてもらいますね！！ (2020年9月1日 18時) (レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：光 | 作成日時：2020年7月3日 21時
