最年少は天使ちゃん -2-【SixTONES】

▽ ページ38

*


樹「A、お熱測ったー？」


『おねつ、はかってない』


樹「測ってない？じゃあ測ろっか。ここの引き出し開けるよー」


『じゅり、おでかけ、ごめんね、？.....』



自分は熱でキツいのに俺に謝るのは昔からのAの性格


樹「いいよ全然！お出かけはいつでもできるでしょ？」


『でも、おたんじょーび、』



そう、今日は俺の誕生日でAとのお出かけも前々から約束してた事だったんだけどね



Aの看病はいつもなら北斗とか高地ばっかりだからある意味ラッキーじゃん？



樹「ならまた今度埋め合わせでいい感じの店紹介して？」



ん、と小さく返事するAにお熱測るよ〜となるべく明るい声で言って脇に体温計を差し込んでそっと腕を上から押さえる



ピピピッと音を鳴らした体温計を見てみると
37.9度という中々の高熱



樹「ちょっと高いなぁ、Aキツい？」


『......ふくきもちわるい』



汗かいてベタベタするのか



樹「ん、服替えよっか」



丁度よくすぐそこに着替えようの服が置いてあったからAに渡す



『ひとりじゃむぃ』


樹「いやさすがに着替えはやばいって！」


『じゅいはAのこときらいなん、？』



どうしても「り」が「い」に聞こえるんだけど


じゃないじゃない！



樹「嫌いとかじゃなくて、俺も男だしいろいろ危ないっていうか.....」



まともにAの顔を見れなくて目線を外しながら語尾も小さくなる



『もういいもんっ、ほくとにいってやるぅ！』


樹「は？何で北斗？笑」


『ほくがねぇ、じゅいにへんなことされたらおれにいってねって』



あいつ、マジで許さねぇ。笑


てか変なことしてないから！！



樹「も、いいから着替えて！」



ぶつくさ言いながら着替えてくれたA



樹「あと薬ね、何か作るからちょっとでも食べて飲もうか」


キッチンに行くために立ち上がるけどAに手を掴まれる



『やだぁ』


樹「お薬飲まないとキツいまんまでしょ？」


『むこういっちゃだめ！』



生憎俺も鬼じゃないんでね、ここでこのちっちゃい手を振り払うことは出来ないのですよ



繋がれた俺の手をAは自分の頬にくっ付けてふにゃっと笑う



『てぇつめたぁい、きもちい』





そのまま手を頬にすりすりして目を瞑る天使


とりあえず写真撮っとくわ←



離してくれそうにないから床にもう一度座る



すりすりしてる感じがしなくなったから見てみるとすやすや寝息立てて眠ってるA

▽→←今日は俺だけの *Juri *

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