紅さすライフ2 (ページ7)

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昨日は雅人くんとお兄さん、喧嘩？？みたいなのしてたなぁ…

なんて思っていると見慣れた背中が…

だけど、どこか覇気がないというか元気がなくて

近づいてみると

「あ、やっぱりお兄さんだ！今日は早いんですね」

一「ななちゃん」

「背中、哀愁漂ってましたよ笑」

一「え？うそ〜、やだなぁ」

なんて、手で表現してみると嫌そうにするお兄さん。

きっとなにかあったんだろうなぁ〜

「悩みがあったら聞きますけど、お兄さんの奢りで笑」

一「ありがとね」

「いや〜、そこ！ありがとねじゃなくて普通の人ツッコむとこですよ？？俺の奢りかーい！！って」

一「笑笑よし！じゃあ今日ご飯いこうか！」

「あ、でた！いつものやつ〜」

一「いつものやつ！」

そう言って帰りにいつもの佐原屋に行くことにした

「pazapaの商品が店舗に置かれることを祝って〜」

「「カンパーイ！！」」

もう今日は飲むんだから！

「あ、すみません！えっと、ハムカツと鶏の唐揚げ、あとは〜串3000盛りでしたっけ？」

一「全部頼んでいいよ笑」

「じゃあ串3000盛りで笑お願いします！」

と言っても3000本出てくるわけではないんだけどね笑

「ふぅ、結構食べたなぁ〜、お兄さん。食べてます？」

一「え？う、うん」

「お兄さんの話聞きに来たのに、これじゃあ私食い逃げですよ！」

一「食い逃げ………笑笑」

そう言ってビールを1口飲んだあとお兄さんが口を開いた

一「俺さ、昔からゆくゆくはペガサスの社長になれって育てられてきたんだよ。親父のこと好きじゃないし、いい思い出も少ない家族だけどなんだかんだ親父の敷いたレールから外れないようにここまで来てる。嫌ってる割には雅人みたいに正面からぶつかることも出来なくて、なんか、中途半端に親のすねかじってるんだよね〜…」

なんか思ったより深刻な話を聞いてしまったような……

一「ま、正直、雅人はこんな俺にイラついてると思う。」

そうなのかな、、

「うーん、頼れるものがある人は頼ってもいいんじゃないですか？？」

一「え？」

「うちは裕福でも無かったし、母子家庭だったからお兄さんの立場とは全然違いますけどでも、私も姉がいるから頼れるなら頼りたいって思って育ちました。姉妹2人で切磋琢磨していくぞーって。持って生まれてきたものは精一杯使うべきです！引け目を感じる必要はなし！」

そう言ってお兄さんにビールを注ぎ込んだ