紅さすライフ2 (ページ20)

今日:3 hit、昨日:14 hit、合計:7,043 hit

68 ページ20

雅人side

これがペガサス化粧品…

メ「今回は男らしさがテーマだから。アイブロウの表情と髪型で変化をつける感じかな」

「はい。」

メ「手も映るから雅人くんにはネイルをお願いしていい？」

「分かりました。」

メ「ベースコートだけでいいから！」

「はい」

光「お願いします。」

メ「お願いします！」

「お願いします！」

メ「光くん、手、お願い」

そして机に置かれた手。

「ネイルやっていきますね」

まずは爪を磨く

けれど、光くんが"男らしさ"というワードに対して

なにか違う思いを抱いてる気がずっと気になっていた

「あの！ネイルの事なんですけど、もう少し鮮やかな色試してみてもいいですか？この色、光くんに似合う気がするんです。」

そう言って、鮮やかな赤色のネイルを手に取る

メ「色味は無しにしよう。コンセプトに合わないから」

「あ、、、はい。」

その後着々と準備は進んでいった。

撮影が始まるとどんどんポージングをとっていく光くん。

カメラマンもいいねいいねって撮っている中でやっぱり僕はひかるくんのイメージとは違うんじゃないかって思う。

ただ、僕があれこれ言える立場じゃないから言えないけど…

カ「次、ワイルドな感じでいこうか」

そうしてまたポージングをとっていく。

貴「凄いですね〜」

佐「光くんって今1番捕まえるのが難しいんですよ、私最後の仕事だからどうしても成功させたくて」

貴「そうだったんですね！」

そうしてる間に

『メイクなおしまーす！』

と、僕もすかさずメイクさんの後を追う。

カ「ちょっと線が細いですかね。」

佐「うーん、男らしさがテーマだからなぁ〜もうちょっと力強い方がいいかも。」

なんて会話が聞こえる。

光くんも聞いているんじゃないかと見ると、やっぱり光くんにも聞こえてたようで浮かない顔をしていた。

光くんはどう思っているんだろうか。

カ「じゃあ、次もうちょっと男っぽく！ね！目線ください！」

それからも撮影はどんどん進んで行った。

佐「では、次の撮影するので衣装メイクチェンジお願いします。」

貴「光くん大丈夫かな。なんか、最後の方表情暗くなかった、？」

「うん」

皆本さんにも伝わっていたんだ。

僕もそう思っていた。

光くんの良さはここで引き出されているようには見えない

男らしさとか、ワイルドさとか結局そういうことじゃない気がする