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雅人side
明日はお兄ちゃんの誕生日。
プレゼントはこの前買った、新しいエプロン。
古いの少し汚れてきてたからね
そして、メッセージカードを書いてっと……
ブーブー
お兄ちゃん話さなきゃいけないことがあって今日、時間ある?
ん？なんだろ
ブーブー
高木さん？？
「もしもし、北条です。」
高「実は、うちの店舗でpazapaさんの商品が使えなくなってしまって…」
「え？」
急いで出店するはずだった原宿店へ駆け込むと
高「北条さん。すみません、本当に。」
「うちの代わりにペガサスの商品を置くってことですか？」
高「上からの指示で急遽売り場が拡大になってしまいましてペガサスの社長さん直々にお願いがあったみたいで…大手さんですし、売上が見込めるのでお断り出来なかったようなんです。」
そう言って商品棚を見ると、本来pazapaの商品が置かれるはずだった場所に既にペガサスの化粧品が置かれていた。
せっかく掴み取ったチャンスだったのに……
そう思って帰宅していると
一「雅人……」
「なんか用？」
一「話したいことあってさ」
「なに？」
何となく、話したいことは分かる。
でもそれを話せばきっと今まで通りには行かなくなる
一「実は兄ちゃん、ペガサスのメンズラインの責任者になったんだ。ごめんな、黙ってて…急に決まっちゃって。俺も心の準備が出来なかったっていうか、、上手く話せなくてごめん。これからは雅人のブランド手伝えなくなるかもしれないけど今まで通り兄貴としては頼って欲しい。」
は？なんだよそれ。
「ずるいんだよ、兄ちゃん。父親の前でも僕の前でもいい顔して…僕があの人のことどう思ってるか知ってんでしょ？あいつに言われたままメンズラインの責任者になって、なのに、僕と今まで通りでいたい…？いい人ぶんのもいい加減にしろよ。」
一「そんな言い方ないんじゃ…「じゃあ、他にどんな言い方があんの？自分だってあいつのことよく思ってないくせに。いっつもヘラヘラしてプライドないわけ？！結局兄ちゃんはあいつのコマじゃん。」
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作者名：なな | 作成日時：2023年11月4日 2時
