お嬢様の王子様《大西流星》 (ページ26)

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:2,562 hit

幸せの形ページ26

その後は美味しいご飯を食べたりしながら会話をしていると

流星くんとお母さんが仲良くなった時の話や

雅志が捕まったこと

お父さんが流星くんとお母さんに謝ったこと

それからは3人で私を支えてくれたこと

流星くんの一人称はいつしか「僕」から「俺」になったこと

流星くんは私が寝たきりだからマッサージやらしてくれて看護師さんにべた褒めされたこと

幸せなことも苦しいこともみんなで半分こし合った

「ふぅ〜！いっぱい食べた！！！美味しかった！」

父「こんなにみんなでご飯食べると美味しかったっけ？」

母「お父さんは仕事ばっかだったから気づかなかったのかもしれませんね笑」

なんてみんなで笑いあっていると

流「倉橋ななさん」

そう横を見るとなんだかかしこまっている流星くんがいた

「どうしたの？そんなにかしこまって笑」

流「失うかもしれないと思ったあの日、色んなことを考えた。愛する人を失う苦しみは誰とも共有が出来なくてしんどかった。苦しいことは半分こすること、教えてくれたななともう二度と半分こできないと思うと不安で仕方なかった。けどこうして今、俺の隣にいる。ななの苦しみだけじゃない、楽しいことも嬉しいことも悲しいことも寂しいことも全部半分こにしたい。俺と、結婚してください」

そう言われ膝まづいた彼の手の中に輝く指輪が光っていた

「え、？？これ、いつの間に……」

流「ななが目を覚ましたらあげようと思って流星頑張っちゃいました笑じゃなくて、返事は？？」

そうお母さんとお父さんの方をみると幸せそうに微笑んでいた。

これが幸せの形なんだ。

「こんな私ですが、よろしくお願いします」

流「焦った〜！！！一応ご両親にはもう話してたけど、肝心なななが、OKしてくれなかったらどうしようって思ったよ〜」

「なんで私が断ると思ってんの〜！！！」

そう言い、結ばれた私たち。