残してくれたもの ページ22
流「そんなことが…」
母「ほんとに大切な宝物を守れなかったのは親の責任」
流「ななのお父さんは来ないんですか？」
母「こんな時も会社のことが1番なのよ。こんな情けなくてごめんなさい。」
流「僕は、、、」
ｶﾞﾗｯ
雅「あれ？」
絶対こいつなんだ。
流「お前っ！！！！！！！」
そう言い胸ぐらを掴むと
雅「何か勘違いしていないか？俺じゃない」
流「信じられるかよ！！！俺にも手紙送り付けてきたりお前以外誰がいるんだよ！」
母「雅志さん………………」
雅「ハハ、僕以外？？？ななの父親だって可能性はあるだろ？何言ってんだ、脳みそカスが」
確かに父親の可能性は無くはないけど、、
こいつがやったという確証はない
悔しい、
雅「フッ、何も言えないんだな。お前たちが結ばれることはないんだ、ななの婚約者は俺だ」
俺はそいつを強く睨んだ
雅「おぉ、、怖い顔しないでよ。」
母「雅志さん、もしこれがあなたの仕業なら……」
雅「おっと、お義母様、そんなこと言ってもあなたに決定権は無いんです。」
母親は唇をかみ締めていた
流「俺はお前なんかに負けない」
それから俺は毎日ななの所に通った
ななの母親も着替えを持ってきたりして
よく話すうちに仲良くなった
そういえばななが話していたことを遡ると、父親や婚約者のことは言っていたが母親のことは悪くは言ってなかった
なな………分かってたんだな。母さんは味方だって。
俺らはひとりぼっちじゃないんだ。
そう心の中でいい、ななの手をギュッと握りしめた
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作者名：なな | 作成日時：2023年9月20日 0時
