絶望 ページ20
先「一命は取り留めました。」
そう言って安心したのは束の間。
先「ただ、、、部位が部位なので目を覚ますかどうか………」
頭が真っ白になった
目を覚まさないかもしれないってことなのか、、？
母親は泣き崩れていた
不思議と自分は涙が出なかった
〜病室にて〜
目の前には沢山の管に繋がれたなながいた
流「……………なな。こんなことになる事、知っていたのか、、？」
そう聞いても何も返事はかえってこない
流「なぁ、、、、なんで言ってくれなかったんだよ、、、苦しみは半分こ、でしょ、？悔しい、、、連絡が来ない時点で気づくべきだった…彼氏失格だな、、、笑」
母「もしかして…貴方が、ななの…？」
少し席を外していたはずの母親はいつの間にか病室にいて少しびっくりした
流「ちゃんとご挨拶が出来ずすみません。」
そう頭を下げると
母「そう、、、良かったわ…ありがとう」
そう微笑んだ
母「私ね、この子にとっては最低の母親だったと思う。父親が会社のことで頭いっぱいで幼いななに対して婚約者も勝手に決めてそんな時も私は何も出来なかった。私が産んだんだもの、大切な宝物だったのに……この子にあげたものは愛情よりも窮屈な居場所しかなかった。」
母親はななを愛おしそうに見ながら話した
母「この前ね、今まで1度も反抗しなかったななが結婚しないって初めて父親に反抗したのを聞いたわ。その時も私はこの子に何もしてあげられなかった。だけどその後、ななに呼ばれて聞かれたの。"お父さんとなんで結婚したの？"って。」
ななは俺が知らないところでも戦っていたんだ
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作者名：なな | 作成日時：2023年9月20日 0時
