お嬢様の王子様《大西流星》 (ページ19)

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悲劇ページ19

～大西side～

その時は突然おきた。

雅志がいっていたことはこれなのかもしれない

ここ数日、ななと連絡が取れずにいた

大学が忙しいのか分からない

カフェに行ってもおらず

大学まで足を運んで見たものの姿は見当たらず少し心配していた時だった

「「「「きゃー！！！！！！！」」」」

悲鳴が聞こえびっくりした途端

見えた姿は刃物を持った男が女の子に向かって走っているところだった

その女の子が振り返った瞬間、息が止まったような気がした

流「なな！！！！！！！！！！！！」

冷や汗が一気に出てきた

走り出した時には時すでに遅く、ななの腹部には刃物が刺さっており、奴は逃げ出した

追いかけようかとも思ったが、ななが倒れる瞬間が見え、抱えに行った

周りにはたくさんの野次馬がいる

そんなの関係ない

流「すいません！！！だれか救急車！！！！！！」

そう言うと1人の生徒が焦るようにスマホを取り出し救急車を呼んだ

流「なな！！！！しっかりしろ！！！！今救急車呼んでくれたから、しっかり気を持て！！！！！！！」

「流、、、、星、、くん、、？どうし、、、、てここ、、に、？」

流「そんなことどうでもいいんだよ！！！今は喋るな！！！」

「流、、星、、、、、くん、？自分の、、ことを、、、、、責め、、ないで、、、ね、、」

「すぐ自分で、、、、、抱えこんじゃう、、、、から、、、苦しみは、、、、、半分こ、、、だよ、、」

流「なな！！！しっかりしろ！」

そう言ってる間もななの顔は真っ青になっていき意識を手放した

救急車が到着してからはよく覚えていない

ただ、手術中という文字が点滅していること、自分の手や服が赤くなっていること、それだけで状況が把握出来た

しばらくするとななの母親であろう人がきた
(以後、母)

母「あなた、、、、、、」

「大西流星と申します。」

こんな状況でも冷静に挨拶できる自分を褒めたい

母「ごめんなさいね、」

そう言ったななの母親は泣いていた

それから時間が経ち、手術中の点滅は消え、先生がでてきた

流「先生！！！！！！ななは！！！！！！！」