手放したもの ページ13
それから私はカフェに行かなかった。
りりやるなに言われたけど流星くんのことは言わず、何かと用事をつけて行かないようにした。
だって、今会ったらどんな顔をしていいかわからない。
連絡もあれ以降お互いしていない。
毎日淡々と前と同じように朝起きて学校行って帰ってきてご飯食べて寝るその繰り返しだ。
〜数日後〜
母「なんか痩せたんじゃないの？」
たしかにご飯は前より食べなくなったような気がする
「そんな事ないよ。」
父「会社の名に恥じないようにしろよ」
こんな時にまで会社のこと。
「はい」
思ってもない返事をすれば親は喜ぶ
檻から抜け出したいよ。流星くんに会いたい。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
突如インターホンが鳴ると
雅「お久しぶりです、お義父様、お義母様。最近は顔をあまり出さず申し訳ないです」
父「何を言っているんだ、そんなことより結納いつにする？」
え？結納？
雅「お待たせして申し訳ありません。ちゃんとななと話し合って決めたくて…」
父「そういうことなら仕方ないな。なな。早く決めるようにな」
待ってよ、私聞いてないよ、？
「私、まだそんなこと聞いてない、、」
父「聞くも何も婚約者はずっと決まっていたことだ。今更何を言っているんだ」
私は、好きな人と結婚したい。
なんて言ったらどんな顔をされるかなんて目に見えている
もう嫌だよ、、
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作者名：なな | 作成日時：2023年9月20日 0時
