出会い ページ2
今日も何も変わらない朝
めんどくさい講義を終え、私は友人のりりとるなと一緒にいつものカフェに行く。
それがいつもの流れ
りりとるなとは入学した時にたまたま同じ講義を受けてるということで必然と仲良くなってた。
彼女達は私の家柄のことを気にしないから付き合いやすい。
昔は色々あったなぁ
「…………………なな！！！」
『あ、ごめん！なんだっけ？』
り「も〜、ボーっとしてるんだから！！！」
『ごめん〜！りりとるなと出会った時のこと考えてた笑』
る「なにそれ笑」
り「それにしても、今日も講義もお疲れ〜！」
「「「お疲れ様〜！！！！」」」
る「めっちゃめんどかったよね〜！笑」
なんてたわいもない話を毎日してはカフェラテを飲んで帰るというのが私たちのルーティン。
店長さんもほぼ毎日来るせいか覚えてくれて、この壁際の角席をいつも専用として用意してくれてるのだ
まぁそんなことは置いておいて実は私には気になることがある。
私が座る席からちょうど見える窓際に座る彼。
誰も気にしないであろう彼の容姿は、帽子をかぶって丸メガネに服装はチェック柄のTシャツにデニム。
いつの時代のガチオタですかと言わんばかりの彼はこのカフェにはちょっと浮いているがそんな彼を私は気になっている。
なんでかっていうと、私にはわかる。
親が化粧品会社を経営しているからか、、、彼は綺麗だ
周りは知らないだろうがきっと磨けば輝ける。そんな確信があった。
ほぼ毎日来るカフェにほぼいる彼を観察するのが楽しかったりもする。
〜次の日〜
りりは彼氏とデート、るなはサークル活動があるとかで今日は私ひとりでカフェにきた。
店長「今日は1人？いつもの席、空いてるよ〜！」
『ありがとうございます、ただ、、今日は違うところでもいいですか？』
店長「あ、そう？好きなところ座って〜」
私は決めていた、彼がいたら話しかけると。
もちろん不審がられるかもしれない。けど、勇気を出すんだ私！
やはりいつもの席に彼はいた。
いざとなると心臓がバクバクしてさっきまで言おうとしてた言葉が詰まる。
1歩ずつ近づいて彼は大きな瞳を私に向けた
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作者名：なな | 作成日時：2023年9月20日 0時
