57.お泊り ページ7
「Aも飲む？」
キッキンからワインを持ってきた。
「あ、うん。」
マサノリは隣に座った。
「乾杯！」
しばらく沈黙のまま
お互いにワインを飲み干す。
マサノリは、私の膝の上に置いていた
雑誌に目線を落とした。
「気になる？その雑誌。」
「え？ああ、これ…マサノリ、旅行に行くの？」
「A…俺さ、転勤することになったんだ。」
「え？もしかして…」
雑誌に目を落とし、
そのあとマサノリを見ると、
静かにうなずいた。
「どんな国なのか、
把握しないとって思ってね。」
「そう…なんだ。」
「A…
海外、一緒に行ってくれないか？」
「え…」
言葉に詰まってしまう。
「こんな急な話でびっくりしたよね。
返事は今日じゃなくていいから。」
「う…うん。」
マサノリはグラスを置いて、
私の頬に手を当てた。
そして唇を奪われる。
段々口づけは深くなっていき、
息が続かなくなる。
く…苦しい。
軽く胸をトントンと叩くと唇が離れて、
抱き上げられた。
そのまま寝室へ連れて行かれ、
マサノリのベッドに下ろされた。
「A…いいよな？」
「え…うん。」
いいんだよね。だって私はマサノリの彼女。
着ていたシャツを脱がされ、
唇が合わさり、手の自由が奪われる。
マサノリの唇が首筋に移動した。
ビクッ！！
自分でも驚くくらい体が反応した。
「大丈夫？」
「うん。。」
首筋から胸の膨らみに移動し、
頂点に達する寸前、
「あ…いやっ。」
思わず体を逸らしてしまった。
「ご、ごめん！マサノリ！
なんか緊張しちゃって…」
マサノリは、私の体を少し乱暴に戻し、
頂点に唇を押し当ててきた。
「ちょっと…！
あっ…乱暴にしないでっ！
いやっ…
ジェ…
！！！」
慌てて口をつぐんだ。
するとマサノリは力を緩め私を離した。
「やっと本音が出たな。」
「え？」
「あいつのこと忘れられないんだろ。」
「そっ、そんなこと…」
「お前さ、逃げていないで、
ぶつかってこい。あいつだって、
黙って消えたお前を探すのに必死でいるよ。
そんな、今のままのAじゃ
俺も連れて行けない。」
そう言って立ち上がってドアに向かった。
「マサノリ？」
「今日はそこ使っていいから。
俺はソファーで寝る。」
そう言って部屋を出て行った。
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ゆい(プロフ) - K-Mさん» コメントありがとうございます！続きも気になりつつ、全く違うお話を…とも思うんですが、日本に本人不在で妄想膨らまず（笑）でも、つまらない毎日、こんな下手な話でも楽しみにして頂けていると嬉しいです。 (2021年1月12日 8時) (
レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
K-M(プロフ) - 終わってしまいました まずはお疲れさまです 次は‥私的には続きも楽しみです コロナ渦ですご自愛されてお過ごしくださいね！なにより健康が一番大事ですから (2021年1月9日 19時) (レス) id: dc7b7e93dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - K-Mさん» K-Mさん、コメントありがとうございます！今、内容に行き詰まっていて、どういう方向でエンディングに持っていこうか思案中です。しばしお待ち下さい(^^) (2020年10月18日 7時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
K-M(プロフ) - ゆいさんはじめまして、楽しみに読ませていただいています ありがとうございます！更新を楽しみにしてます (2020年10月15日 18時) (レス) id: dc7b7e93dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2020年7月29日 23時
