39.決断(ジェジュンside) ページ39
どうしてもAさんを連れて帰りたい。
やっと見つけたんだ。
でもAさんは躊躇している。
そりゃそうだよな…
記憶がないんだから。
なんとか説得したくて、
俺はAさんを外に連れ出した。
「あの…ジェジュンさんは、
私とどういった関係なんですか？
親戚？兄弟？お付き合いしていたとか？
あ…私の方がお姉さんみたいだし、
こんな格好いい人が
恋人のわけないですね。」
俺が何者なのか気になるみたいだ。
…恋人だったよ。
俺の彼女は、年齢を気にし過ぎたりする
一番の俺のファンでもあった。
掴まえていないと、
どこかに隠れてしまいそうな…
「…Aさんは、
俺にとってとても大事な人だよ。
過去も、これからも。」
やっと掴まえたんだ！
離したくなんかない。
そう考えてじっとAさんを見つめた。
「ごめんなさい。
そんなことを言ってもらって…
でも、私は何も思い出せなくて。」
また逃げられちゃうのかな…
我に返って、その場に座り、話を変えた。
「ねえ、ここに咲いている花のこと、
俺に教えてくれない？
ここ、座って。」
Aさんは素直に隣に座った。
説明を続けているAさんを見つめる。
こんなにも愛おしいのに…
でも、ここに居るから落ち着いて
過ごしていられるのかもしれない。
…俺は決断しないといけない。
「俺、帰るね。」
家に戻り、俺の思いを幸子さんに伝えた。
ただ、もし記憶が戻るようなことが
あったなら、すぐ連絡してくれと頼んだ。
「じゃあ、Aさんのこと、
よろしくお願いします。」
幸子さんの家から
少し離れたところに駐車した車で
荷物を積んでいると、
「…ジュンさん！」
遠くから声がする。
「Aさん？」
驚いて振り返ると、
Aさんが息急き切って走ってきた。
「あのっ！ゼーゼー…」
「どうした？」
「わっ、私っ…
一緒に連れて行ってください！
知りたいんです。私が誰なのか、
そしてどんな大切なことを
忘れているのか、思い出したいっ！」
「えっ？」
俺はしばらく考えた。
「後悔するかもしれないよ？
しないかもしれない…
それは俺にも分からない。それでも？」
Aさんは、強くうなづいた。
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ゆい(プロフ) - K-Mさん» ありがとうございます(^^) (2019年8月26日 0時) (
レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
K-M(プロフ) - 続編-新作、楽しみに待たせていただきます！ゆいさんのペースで投稿お願いします (2019年8月24日 6時) (レス) id: dc7b7e93dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 凛さん» コメント今頃気づきました！ごめんなさーい！下ジェジュンな話も書けたらいいんですが、指定に引っかかる度合いが分からず、中途半端になってます（笑）大人な内容も書けたら書きたいです（笑） (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - K-Mさん» コメントありがとうございます！ただただ妄想するばかりで、イマイチ使い方が分かってなくて、今頃コメントに気づきました(汗)私もこの妄想ジェジュンが好きです。途中までは考えているので、そのうち続きは載せたいと思ってまーす！ (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - おもしろかったです、一気に読みました。続編期待してます！もっとエロいこと想像してました、あっは・・・ (2019年7月7日 21時) (レス) id: 9e27c51450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年1月14日 23時
