38.私の考え ページ38
ジェジュンさんが先に口を開いた。
「俺…帰るね。
多分、Aさんは、ここに居た方が
穏やかに過ごしていけると思う。
もし、本当の生活に戻ったら…
あ、いや…
さ、戻ろうか。」
「えっ？」
ジェジュンさんはそれ以上は話さず、
スッと立ち上がると、私に手を差し伸べる。
ジェジュンさんの手を握ると、
そっと立ち上がらせてくれた。
どうしてだろう？
握った手がとても温かくて
気持ちが落ち着く。
でも、それ以上何も言えないまま、
家に戻った。
ジェジュンさんは、
しばらく幸子さんと話をして、
荷物を持ち立ち上がった。
「じゃあ、幸子さん、Aさんのこと
よろしくお願いします。」
「ええ、気をつけてね。」
そのまま私のところへ来た。
「じゃあ、Aさん、元気でね。」
「えっと…」
何も答えられずにいると、
ジェジュンさんは一瞬
寂しそうな瞳をしたように見えたけれど、
すぐに フッと笑い、
私の頭に軽く手を乗せ、
ポンポンっとして、ドアを出て行った。
バタン。
急に周りが静かになった。
「私…」
「ハルちゃん？」
バンッ！！
気付いたらジェジュンさんを追っていた。
「ジェジュンさん！待って！！」
「Aさん？」
ジェジュンさんが驚いて振り返った。
「あのっ！ゼーゼー…」
「どうした？」
「わっ、私っ…
一緒に連れて行ってください！
知りたいんです。
私が誰なのか、そしてどんな大切なことを
忘れているのか、思い出したいっ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 215人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - K-Mさん» ありがとうございます(^^) (2019年8月26日 0時) (
レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
K-M(プロフ) - 続編-新作、楽しみに待たせていただきます！ゆいさんのペースで投稿お願いします (2019年8月24日 6時) (レス) id: dc7b7e93dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 凛さん» コメント今頃気づきました！ごめんなさーい！下ジェジュンな話も書けたらいいんですが、指定に引っかかる度合いが分からず、中途半端になってます（笑）大人な内容も書けたら書きたいです（笑） (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - K-Mさん» コメントありがとうございます！ただただ妄想するばかりで、イマイチ使い方が分かってなくて、今頃コメントに気づきました(汗)私もこの妄想ジェジュンが好きです。途中までは考えているので、そのうち続きは載せたいと思ってまーす！ (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - おもしろかったです、一気に読みました。続編期待してます！もっとエロいこと想像してました、あっは・・・ (2019年7月7日 21時) (レス) id: 9e27c51450 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆい | 作成日時：2019年1月14日 23時
