26.逃亡 ページ26
1週間ほど経った頃。
なんだかロビーが騒がしい。
「弘樹さん！弘樹さん！」
「綾！ここには来るなと言ったはずだ！」
「弘樹？」
弘樹はちらっと私を見た後、
秘書に目配せした。
すると秘書は、私のところへやって来た。
「Aさんは、お部屋へお戻り下さい。」
「え？ちょ…」
強引に部屋へ入れられた。
あの人は誰なんだろう？
私は廊下側にある窓をそっと開けて
聞き耳を立てた。
「見て！母子手帳がねーー！」
「分かったから、後で聞く。
ここには来るなと言ったはずだぞ。」
「ねえ、何でなの？」
「いいから！」
「分かったわよ。いつ帰ってくる？」
「後で話すから！」
弘樹は彼女を追い出すように帰した。
どういうこと？？
バタン！！
「弘樹！！今のって…
どういうことなの？？ 説明して！」
「子供が出来たと嘘をつかれたのは
本当だったんだ。
でも、別れられなかったんだ。
…彼女の親の会社とは、
協力関係になっていて…
仕方なく…でも、なんとかする。」
「仕方なく？？何言ってるの？？
あなたは彼女と
結婚してるってことでしょう？？
何故私がここに居ないといけないの⁉
全く理解できない！
私を解放して！」
「大丈夫だから。
Aは心配しないでここにいればいい。
結婚なんてしなくてもいいんだ。
俺のそばにいてくれ。」
もう…わけが分からない…
どういうことなの⁉
「それって、私に愛人になれってこと⁉」
「そんな言い方…まあ…
Aには側にいて欲しいんだ。」
呆れた。
こんな男のわがままで、
私はジェジュンさんから引き離されたの？？
それでも、私がジェジュンのもとへ行けば、
妨害はきっと避けられない…
とにかくここから逃げないと！
その夜、弘樹の家を飛び出した。
「A！どこへ行くんだ⁉」
でも、やっぱりすぐに見つかった。
私は一心不乱に走った。
でも、男の足に敵うわけもなく、
捕まりそうになる。
「嫌！！離して！！」
思いっきり振り切ったその時、
その勢いで歩道橋から落ちてしまった。
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ゆい(プロフ) - K-Mさん» ありがとうございます(^^) (2019年8月26日 0時) (
レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
K-M(プロフ) - 続編-新作、楽しみに待たせていただきます！ゆいさんのペースで投稿お願いします (2019年8月24日 6時) (レス) id: dc7b7e93dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 凛さん» コメント今頃気づきました！ごめんなさーい！下ジェジュンな話も書けたらいいんですが、指定に引っかかる度合いが分からず、中途半端になってます（笑）大人な内容も書けたら書きたいです（笑） (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - K-Mさん» コメントありがとうございます！ただただ妄想するばかりで、イマイチ使い方が分かってなくて、今頃コメントに気づきました(汗)私もこの妄想ジェジュンが好きです。途中までは考えているので、そのうち続きは載せたいと思ってまーす！ (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - おもしろかったです、一気に読みました。続編期待してます！もっとエロいこと想像してました、あっは・・・ (2019年7月7日 21時) (レス) id: 9e27c51450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年1月14日 23時
