数年前の話�� ページ25
私の両親は、海の見える高台にお墓がある。
霊園の入り口まで来て振り返り、
目の前に広がる海をみんなで眺めていた。
「あーー！！チョッター！！
Aは、こんないいところで
育ったんだね。
そういえばさ、
Aは俺のこと何でも知ってるけど、
俺はAのこと、
知らないことが多いよ。」
「そんなこと…
ジェジュンと出会う前の話なんて知りたい？
聞きたくない話だって沢山あるわよ？」
「うん。でもAのことは
何でも知っておきたいんだ。」
「……」
お墓まで来て、みんなで掃除をして、
お線香をあげた。
「みんな、聞いてくれる？
百合愛にはまだ難しいけど。」
私は3人に向けて話をしようと思った。
「私が大学生の頃、
すごく寒い冬があってね。
クリスマスプレゼントに間に合わなそうで、
必死に夜遅くにまで編み物をしていたの。
昔は炎が出るストーブでね、
その前で必死に編んでたの。」
「彼氏にあげるため？」
「ジェジュン…ごめん。」
「なんで謝るの？昔のことだろ？」
「拓のパパへのプレゼントだったの。
眠かったけど、
あと少しで出来上がるからって頑張って…
そのままウトウトしちゃって。
息苦しさで気がついて…
編み物に火が移って…火事だった。
火の回りが早くてね、
父が私を見つけて外に放り出した直後に…」
「家が崩れ落ちたのか…」
私は黙って頷いた。
「ずっと私のせいで！って、
自分が許せなくて。
それを救ってくれたのが純也さんだった。」
「そうだったんだ。」
「それと…
奇跡的に、焼け残りから出てきた
父と母から私へのクリスマスプレゼント。」
私は首にかけているネックレスを見せて、
カバンの中から手紙をジェジュンに渡した。
「Aへ
来月は成人式ですね。
ここまで育ってくれてありがとう。
これで、私たちの教育はおしまいです。
これからは、自分の目で見て、足で歩いて、
善し悪しを判断し、
立派な社会人になることを望みます。
Aにとって、生涯大切にしてあげたい人、
してくれる人に出会えるまでの
お守りとして、
このネックレスを送ります。
メリークリスマス
父と母より」
手紙を読み終えたジェジュンは、
私のネックレスに手を伸ばして
そっと触れた。
プチンッ！！
ジェジュンが触れた途端、
ネックレスが切れて、
ジェジュンの手の中へ落ちた。
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ゆい(プロフ) - 乃愛さん» いえいえ、女の子は苦しいけど、女性ですもの！どんどん妄想しちゃいましょう！( ^ω^ ) (2019年8月23日 21時) (
レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 乃愛さん» 主人公が少し自分の年齢より若いと妄想しても、子供がいてもおかしくない年齢…それならば、そういう設定も面白いなーって思いつきでした（笑） (2019年8月23日 21時) (レス) id: 9fe2843049 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - お姫様抱っこ〜♪されたいです！女の子の願望ですよね〜…もう女の子じゃないけど… (2019年8月22日 16時) (レス) id: e0d75b23f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 拓くんは小さな頃から大人びた男の子だったけど、成長して“男”になりましたね〜本当の大人になると、きっと素敵な男性になるんだろうな♪お母さんは嬉しいです！(笑)でも逆に旦那様が赤ちゃん返り？(苦笑) (2019年8月21日 23時) (レス) id: e0d75b23f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年1月1日 18時
