もうげんかいです。

- 引 火 - ページ31

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大ちゃんに腕を掴まれる









「お前、どこ行くんだよ！！」









「行かないとっ、...」









頑なに譲らない俺を見かねた知念が









「死ぬ時は一緒ね」









消化器を持ち、一緒に４階へ戻った









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圭人を探す前に、まだそんなに酷くないであろう炎を消し止めてしまおうと
薄く白い煙の漏れる扉の前に立つ









「いくよ、.....」









反対側の壁に足をつけ、右肩を突き出した状態でふっと息を吐くと知念の大きな声に制される









「まって！！！！このまま突き破ったら大爆発で僕らは死んじゃう..！！」









はっ、とした









確かテレビで見たことがある









もしこの部屋が窓も空いてない密室だとしたら、
炎は酸素を欲していて、俺が突き破っていたとしたら大量の酸素に触れ急速に引火し大爆発を引き起こす









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最大限に体を守りながら、薄く薄くゆっくりと扉を開いていく

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