10.早とちり ページ10
「えっと…助けてくれて…ありがとう」
『ごめんなざいごめんなざい…』
私やっちゃった…つい超能力を…男の子助けたのはいいけど不良たちをを……。
学校内の消化器の後ろに一緒に隠れているのはさっき拘束されていた他校の謎の男の子。
違うからねテルくんこれは浮気じゃないからね。
「君も超能力者なの？」
『君…も？』
「うん。僕も超能力者なんだ」
『そうなんだ…名前なんて言うの』
「影山茂夫。モブって呼ばれてるんだ」
『私、睦海Aよろしくね。モブくん』
お友達出来た…。違うのテルくんｯｯ浮気じゃないのっ
『ごめんなざいｯｯ』
「…？」
『モブくんはなんで不良たちに囲まれてたの？』
「え、あー、えっとなんか、んー」
なんか言い難いことがあんのかな。
「ラブレターで呼び出されたんだよ。な！茂夫！」
「エクボ！」
『うわぁぁぁぁあああ！！悪霊ぅぅ！！！！』
『じょっじょっ除霊っ』
右手の5本指をバラバラに曲げて超能力を使うポーズをして
『来いっ!!!!!!!!』
パリンパリン！！！
窓を割って野鳥や野良猫が入ってきた。
「Aちゃんっこいつはちょっと違うんだっ」
『え、？』
私が超能力を弱めるとゾロゾロと野鳥や野良猫が窓から出ていった。
「びっくりしたぜ〜嬢ちゃん中々やるじゃねえか」
『なんだ悪霊じゃなかったんだ…』
「凄いねAちゃんの超能力」
『あ、うん。野鳥とか野良猫とか…動物を操れるんだ…。あの子達が見てる景色も見れるから便利だよ』
もうひとつ、怪力っていう超能力もあるけどあれは可愛くないから…使いたくないんだよね。
『とりあえずモブくん家帰んなきゃ案内するね』
「ありがとう！」
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作者名：えすめ | 作成日時：2022年12月23日 19時
