39.精神プロテクト攻撃ぃ ページ39
「どうせなら寺陀の体を乗っ取れば有利にことが働くのに」
「能力者はみんな精神プロテクトがかかっててな。悪霊に乗っ取られにくくなってる。そりゃお前らも同じだ。だが俺様がかつてないほどに弱ってるせいでもある。普段だったら軽く精神破壊出来るぜ」
「以前は全然大したこと無かったな」
『エクボテルくんにボコられたことあるの？』
「あんときも弱ってたんだーつーの！！」
「なんで弱ってるの」
「お前に除霊されかけたときに…あぁ、もういいよ、」
モブくんの言葉に説明を諦めたエクボを見たところでテルくんが声をかけた。
「よし。突入だ！」
・
バキッ
「よし。進もう」
壊れた防犯カメラを見ながら私たちは先を進む。やけに殺風景な基地だなぁ。なんか置物とか置けばいいのに。
すると全身タイツが目の前を通った。そして私たちをみた。
「ん？何者だ」
前列のテルくんモブくんふたりが同時に超能力を向けた。思いっきり壁に打ち付けられた人を見て私と守衛係に憑依した守衛エクボは苦笑いをした。
「おいおい殺す気かよ…」
「2人同時に当てたせいだ」
『怖ぇ〜』
「いいかい影山くん。雑魚の制圧は僕に任せて。まずは弟くんの幽閉場所を聞き出さないと」
「ああ、そっか。ごめん」
「(緊迫する状況なのに調子狂うな…)」
すごく柔らかい返事の影山くんにテルくんを少し呆れた顔で見た。
「なんだお前ら！？」
また全身タイツが来てテルくんが全身タイツを天井へと浮かせた。
『口より先に手を動かせば勝算あるかもしれないのに…頭弱いやつ多いな…』
「律儀なヤツらばっかなのか？」
「子供たちを攫ってきただろ。彼らの居場所を教えろ」
「子供は…地下……」
カスカスな声で言った全身タイツはそのまま地面に投げ捨てられた。せめてもの思い出哀れな目を向ける。
「地下だってさ」
「茂雄。律はここにいるよ」
『あの様子だと多分律は無事だよ』
「よかった…」
・・・・・・・・・・・・
27のお話だいぶ変えたので良かったらどうぞ！
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作者名：えすめ | 作成日時：2022年12月23日 19時
