”強”テルくん教信者【花沢輝気】 (ページ26)

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26.体も喜んで売ります！ページ26

「嫌いじゃないって…」

『ほら。もうやめよ。馬鹿みたい』

「でもあんたは私の事」

『嫌いじゃないってば。だってあんたがいたからテルくんに会えたし。テルくんに感謝しなよ』

そう言ってビシッと指刺せば私が間抜けた顔をしてそのまま困ったように笑った。

『ほら出してよここから』

真っ暗で寒い床を叩いた。

「…ない」

『え？』

「出方、わかんない」

『ぉい？』

・

『「出してぇぇえ！！！！！！！！！！」』

もう1人の私はあくまで超能力を使う私で、超能力自身では無いためこの暴走は止めることが出来ないらしい。

私と似てへっぽこだった。

「せめて体の主導権をとれれば」

そう言ってもう1人の私は懐からナイフを取りだした。
そしてそのナイフを私に向けてきた。

「主導権を取るのはあんたじゃなきゃダメだよ。あんたが精神の中心だから」

ナイフを受け取って私はダラダラと冷や汗を垂らした。これを刺せって言うのか。自分に？体の主導権をとるために超能力(やつ)の意識をこっちに向けろと。

『お前は私なのに自分に甘くないタイプなんだな』

「うるさいな。私のくせに一言一言」

『なんだお前わたしのくせに！！』

でもやらないと、

『テルくんに会えないのは…キツイ…』

「しょうもな」

『はぁ、、』

ナイフを握りしめながら私は座った。そんな私を上から偉そうに見るもう1人の私。

私の体返せ

その体はなぁ

『将来のテルくんへのお供え物なんだよぉぉ！！！！』