”強”テルくん教信者【花沢輝気】 (ページ12)

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12.推し回収ページ12

『あー！！！テルくんいるぅう！！！！』

「はぁ？お前目いいなﾌﾞｴｯｯ((」

『上昇ー！！！！』

エクボの頭を掴んで急上昇を始める鷹に私は捕まった。
絶対テルくんだあれ。私分かる。だけど

『なんだあれ…』

学校の中にいるとんでもない超能力出力の人。学校の中に潜んでたのか？
それともあれ、モブくん？

グングンとテルくんに近づいていく。

『ゲッ』

ガシッ
鷹がテルくんの胴体を掴んだ。私は嬉しくて掴んでたエクボを振り回しながら

『トォー！！！！』

・

『いや禿げとるやないかい』

何があったんだテルくん。私はそう言って自分のブレザーをテルくんに渡した。しかも裸だし…。

「しっしげおー！！！！」

「A…」

『テルくん大丈夫？』

「うん…僕は凡人だったんだ…ははっ」

絶対大丈夫じゃない…！！
あんなナルシストなテルくんが自分を凡人だと…！？

『でも、過小評価なテルくんも1周まわって好きかも!!!!!!!!テルくん好き!!!!!!!!』

「え？」

「お前その格好のソイツが好きなのか…？」

『悪霊には分からないのかテルくんの良さ。この人間っぽさがいいんだよ分かってないなー』

「分かりたくねえぜ…」

『モブくんは大丈夫？』

「大丈夫じゃあねえが…こいつはずっと超能力を使わないで生きようとしててな…リミッターが外れちまってそのショックが…」

丸まって泣き続けるモブくん。

『…ここは友達の君に任せるよ。また今度会いに行くね』

「また今度会うつったってお前とは家も近くねえしそもそもこいつがどこの中学かも知らねえだろ」

私はテルくんに肩を貸しながらエクボに返答する。
モブくんは変わらず泣き続けている。

『私には超能力がある。また会えるよ。モブくん頼むね』

・

『3日目…』

帰りの準備をしながら1人でぼそっと呟いた。周りで男子が騒ぎ走り回る。

テルくんが学校に来なくて3日目。

カラスを飛ばしたらテルくんは家にいるようでその中まで除くのはちょっと怒られそうだからのぞけていない。

今日おうち行ってみようかな…。

なんのアポなしでおうち行くのは迷惑かな…!?!?
あの日なんてテルくん途中で寝ちゃったから鷲に乗せて帰ったからテルくん多分記憶ないし…。

行くだけ…行ってみる…？