検索窓
今日:41 hit、昨日:35 hit、合計:22,431 hit

ページ45

『あ、お酒?ん〜どうしようかな』


なる程ね。コイツ、私の事抱く気だな。


「ちょっとだけ飲もうよダメ?」


『私お酒弱いんだよね〜酔っても帰らないでね?』


「帰らないよ」


馬鹿め!!!!


ブリ100で押し切ればいとも簡単に男はそう言ってお酒を注文した。私の目的はあんたから話を聞き出すこと。


そうするためにはここにアンタをいかに長時間縛り付けることが出来るのかが大事になってくるんだょ!



















『ヴッ…無理〜〜もうお酒無理〜』


「大丈夫?顔真っ赤だけど」


「(マジで酔ってんじゃん…アタリ)」


「具合悪かったらお店から出よう。大丈夫?」


『ン”ー、』



プルルルルルル



「あ、ごめんちょっと出てくるね。すぐ戻ってくるから」


カタンと音がして小津健人が席を立った。私も続いて携帯を出した。


『小津、このまま店出るかもです』


(「おっけー後つけるわ」)


吉乃さんの声がしてプチッと通話が切れた。


『ヴッ!!』


吐き気が込み上げてきて咄嗟に口を塞いだ。


酒なんて付き合いでも飲むんじゃないな…。


机の上に出された1万円札と会計札を持つ。



さっき小津が”ここは俺が”と言って出した1万円だ。



馬鹿め。お釣りも全部貰ってやるよ。



私は早々に吉乃さんのあとを追いかけた。









「お前ら全員私が金出して後処理したるわ。死体なんか溶かしたら終わりじゃ」


吉乃さんがそう言ってから吉乃さんが携帯を置くのはそう早くなかった。


通話中の吉乃さんのアイコンタクトを汲み取って私も吉乃さんについて行って代わりにアクシーを呼ぶ。


吉乃さんは変わらず深山霧島と通話を続けている。


私もなんだか寂しくなって、それどころじゃないのにちらりとスマホを見た。



通知0件。



げんなりしながらタクシーの外を見る。
キラキラと光る電灯や建物の光はイルミネーションのように綺麗だ。



翔真もこの光を見てるだろうか。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←100パーセント



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (99 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

えすめ(プロフ) - 桔梗さん» コメントありがとうございます♡♡♡♡いやいや、神作者だなんて、ほんとに恐れ多いです(>_<)💦コメントほんとに励みになります!!どうかこれからもこの作品をよろしくお願いします! (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - 姫華さん» 返信遅れてしまい申し訳ございません(>_<)コメントありがとうございます!ノロマでゆっくりゆっくりの更新ですがどうかよろしくお願いします! (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - みさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません(>_<)コメントありがとうございます。本当に励みになっております。これからもゆっくりではありますが更新しますのでよろしくお願いします (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 稀に見る神作者様だ、、、 (1月16日 12時) (レス) @page42 id: 941a02d5aa (このIDを非表示/違反報告)
姫華(プロフ) - 面白すぎます😭🩷更新頑張ってください! (12月6日 20時) (レス) id: d9923ab57a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えすめ | 作成日時:2022年1月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。