門限 ページ23
「今何時や」
布袋さんが翔真に無表情でそう聞いた。翔真は鼻血を垂らしながら俯いて
「…1時っす」
とボソッと答えた。
「門限は」
「…10時」
「何してた」
「…ちょっと喧嘩売られて」
あ、嘘。
さっきのあれは、喧嘩を売られたんじゃなくて
翔真が私を
・
『今日こそは私も布袋さんにぶん殴られてやるわっ』
「なんなんお前着いてくんなや」
『あ？うるさいねんお前の子守り任されたんや』
「お前よりはしっかり大人してるわ着いてくんな。着いてきたら殺す」
相変わらず血だらけ、包帯だらけの目の前の男はつい最近
来た男。私と同い年だった。
目付きも悪いし、愛想も悪い。まあ愛想が良かったら良かったで腹立つけどな。
毎日毎日誰かと喧嘩をして門限を破って布袋さんに灰皿で殴られて吉乃さんに手当してもらってる。
それを見て私は自分もよく門限を破るほうだけど、布袋さんに
どちらかと言えば私がいたいのは、吉乃さんみたいに守られる側ではなくて自分で戦える方にいたい。
その為ならあの布袋さんの怒涛の灰皿ぶん殴り攻撃を受けられる気がした。こいつに負けたくなかった。
だからこいつの子守りってことにして私も門限を破ることにした。
「おい聞いとんのかチビ」
いきなり立ち止まって私よりも幾分も高い目線から私にがんを飛ばしてきた。
私は見ていたガラケーから目を離してやつを見上げた。
『あん？？？お前そんなちっぽけな悪口しか言えんのか。しょうもない男やな』
「これ以上ついてきたら、女のお前が何されるかわかるよな？」
『、』
【「Aちゃん、これきょうのぶんね」
「じゃ、今夜もよろしく」】
私が固まったのを見てスタスタと奴が路地裏へ入っていった。
あー、あ。動揺したのバレちゃった。
いいや、適当にカフェに行って10時まで時間潰そ。
『ぁ』
カチカチとボタンを押しても映らない画面に私は舌打ちをこぼした。携帯無いと時間わかんないのに。
顔を上げるとガラス越しの空は真っ暗になっていた。もう10時にはなったかな。
ジャラジャラとうるさいキーホルダーだらけのスクバを引っ張って店を出た。
灰皿で殴られんのって痛いのかな
でも
『ぅわ』
私の体はいとも簡単に暗闇に引きづられた
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えすめ(プロフ) - 桔梗さん» コメントありがとうございます♡♡♡♡いやいや、神作者だなんて、ほんとに恐れ多いです(>_<)💦コメントほんとに励みになります!!どうかこれからもこの作品をよろしくお願いします！ (1月18日 23時) (
レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - 姫華さん» 返信遅れてしまい申し訳ございません(>_<)コメントありがとうございます！ノロマでゆっくりゆっくりの更新ですがどうかよろしくお願いします！ (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - みさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません(>_<)コメントありがとうございます。本当に励みになっております。これからもゆっくりではありますが更新しますのでよろしくお願いします (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 稀に見る神作者様だ、、、 (1月16日 12時) (レス) @page42 id: 941a02d5aa (このIDを非表示/違反報告)
姫華(プロフ) - 面白すぎます😭🩷更新頑張ってください！ (12月6日 20時) (レス) id: d9923ab57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えすめ | 作成日時：2022年1月16日 23時
