風呂場とライト【鳥葦翔真】

犯行反抗 ページ16

翔真と吉乃さんと深山霧島が接触したのが分かったのは次の日だった。

私はあの後なんだか萎えてしまってコーラの蓋を締めないまま下着でベットに寝てしまった。


深山霧島が接触して翔真が間違いなく深山霧島にがんを飛ばしただろうし、想像もしたくないが吉乃さんともいい感じになったのでは。





想像もしたくないが。




キャミソールにパーカーを着て適当にタバコを吸っているとトントンとノックの音がしてスコープから見れば翔真がいる。



今は朝の3時だ。乗る電車まではまだ余裕がある。
ここで大事なのは何故、何をしに来たのか！！！




ガチャと開けると翔真がなんや起きとったんと言う。




じゃあなんでノックしたんや。と言って翔真を部屋にあげた。




こいつ昨日吉乃さんともええ感じになったんやろと心の中で悪態をつきながら私は変わらずホテルの窓の方に座ってタバコを吸う。




「ヤク持ってきとらんのか」



『寸前で治療部屋入れられたんやぞ。流石にないやろ』




多分。無意識にカバンに入れてるかもしれないが
ああ大学のレポート終わっとらんな。授業もあと2回休んだら留年やっけ。



バ先に新しいの沢山来たから全然入れへんし、




カシャ




カメラの音がして振り返ると翔真がスマホをこっちに向けていた。



『何撮ったん？』



「空。綺麗やし」



いかにもしらこいが空をみれば確かに綺麗だった。これなら空撮っててもおかしくないなと思いタバコを吸う。




「お前今もあの彼氏おんの」



『彼氏ぃ？』




いつの話だろう。私が最後に彼氏出来たのは去年の夏だが。




『お前それどんだけ前のことや』



「おらんのか」



『作っとらんだけや』




どんだけ無関心なのだろう。




・



ホーム画面を変える。



見られないうちに直ぐに閉じた。

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